2011年8月5日金曜日

雨の本8合目、されど母は強し!!

 今日はいよいよ富士山登山。お天気が少し心配だが、何とかなるかな?
津新町を5時過ぎに皆で集合して名古屋には6時40分前に到着。予定通りツアーのバスに乗れた。
バスは満席。ツアーの予約もキャンセル料が発生するし、夏休みに入ってから入れようと構えていたが、12人のツアーではもう20日過ぎにはどこも取れない・・・。
5合目出発前 元気そのもの!
かなりの件数をあたってやっと取れたツアーだった。この木金休みの影響と富士山人気が大きく影響している様だ。

予定通り1時前には5合目に到着。今年はマイカー規制をやっていないのだろうか?乗用車が駐車場までの渋滞の原因を作っている。
富士山の世界遺産などへの登録が検討されている様だけど、こんな状態では賛成できないね。もっと管理もマナーも徹底するべきだと思う。

子供達は出発前からヤル気満々。もう登頂したような元気だ。ちょっと心配なのは一緒に来てくれたお母さん達。いきなり2400mからスタートだから、これだけでも高山病で頭が痛くなったり気分が悪くなる人がいる。
今日のツアーでは7~8合目の山小屋宿泊となっていたが、今朝、決まっていたのは本8合目の山小屋だった。そこは3400mで何が何でもそこまで登らなければならない。子供達は大丈夫だろう・・・と思っていたけど、その心配は全く逆になったね。
そろそろ霧が出て来た・・・

5合目までの道路は雨模様だったが、駐車場は雲の上で青空が広がっている。親切すぎる、とにかく話の長いガイドさんの話をうわの空で聞いていよいよ出発。
6合目から7合目近くまで、まだまだ皆余裕だった。カン・フウママは靴ずれで辛そうだけど、テープを張って頑張って着いて来てくれている。
7合目近くに成ると雲の中に入り、霧雨状態が続く。

7合目付近からは岩場も増えて来て、暫くは子供達も「この方が面白い!」と調子に乗ってどんどん着いて来る。
けれど、少しずつ霧から雨になり、その雨足も少しずつ強くなって寒さもまして来ると段々その元気が無くなって来た。
濃い霧の中を進む・・・まだまだ元気。

7合目から本8合目の山小屋まであと2時間以上はかかるだろう。普通に行ってもそれぐらいだから、この雨と夜、登山者の多さを考えたら早くても9時過ぎかな、と考えながら天候がこれ以上悪くならないのを祈りながら進んだ。

けれど本当に山の自然相手には完全装備でないとダメだと今回は特に感じたね。
雨具は持っているが、僕も子供達も街中やスキー場で使う程度の物。雨が強くなると、雨もしみるし靴の中にも水が入り、どんどん体温は下がって行く。
僕自身も今年は重ね着を数枚持って来たが、雨に濡れては寒さは防げない。本当に寒かった。
子供達も本8合目の山小屋まではかなり辛かったようだ。
立ち止まると余計に寒く感じてとにかく動いていないととても体力を維持出来ない。
何人かの子供達は相当、寒さと雨にこたえていた様だ。お母さん達に励ましてもらいながら、やっとの思いで山小屋に着いたが、食事を待つ間に、寝込んでしまったり、食べれなかったり、高山病の症状も出ている様だった。

本当に狭い山小屋の3400mで寝ていると空気も薄いし、小屋の中には沢山の人がいるし、子供の寝息では充分に酸素も体に入らないから、余計に皆、高山病の症状が出ている。僕自身も頭が痛くなって来るし、気分も悪い。何度か外に出て深呼吸したり、酸素を吸ったりしたが、一旦この症状に成ると動きだして沢山酸素を入れないと直らないね。
唯一、いつもの様に文句ばっかり言って最後まで平気なのはひなただけだった。ひなたはママ譲りの肺活量が大きいからだと思う。この潜在能力を活かして欲しい。

この調子ではとても無理は出来ないし、明日の天気予報も雨だ。快晴でない限り今回は下山すると決めた。それでも夜2時前には山頂目指してツアーの数人が出発する。外は雨が屋根を強くたたいている。でもさすがに今回は途中で断念して皆が戻って来た。すぐ100mも上がると強風だし、こんな中で登るのは自殺行為だ。
朝7時、3400mからの頂上をのぞむ
これは天候の回復を待って下山、と諦めも着いて朝方まで仮眠した。

子供達は良く寝ていたけど朝になっても元気は戻らない。中々ご飯も食べれないし、何人かがもどしていた。大人はある程度自分で体調をコントロール出来るが、子供達には辛いだろう。

こんな状態の中で本当に良くお世話をしてくれたのがお母さん達。
寒さと高山病、多分、子供達以上に辛かったと思うけどもずっと元気に、へなへなしている甘えている子供達をずっと支えてくれた。最初は一番心配していたんだけど、さすがに母は強かったです!
子供達もそのお蔭で、最悪の状況の中でも最後まで頑張れたと思います。感心しました!

山の天気は本当に気まぐれで、5時前には雨も止み、青空が出て来た。
本8合目からは山頂も見えるしこの時間なら2時間はかからない。けれどもうタイムオーバーだね。
下山に向けて出発する7時頃には頂上付近は雲一つない青空だった。
けれど下界は雲一面だ。多分下は雨かもしれない。

本8合目からの雲海

また本当に親切なガイドのおじさんの長~い話を聞いて下山開始。
調子の戻らない子供達をお母さん達やアツヤパパがリュックを持ってくれたりして下山していく。天候はまだ快晴だし、子供達の元気もすぐに戻って来た。
下りだしてすぐ、その親切なおじさんは色々説明しながら、今度はツアー40人はいる登山者達のカメラマンになってくれて、皆のシャッターを押している。
本当に良くしゃべる親切なガイドさんだった。でも疲れてる体にはその止まっている時間が一番辛いね。でもフウジロウも介抱してもらったし、色々有難うございました!


とても親切なガイドさんのショット!
7合目を過ぎる頃から雲の中に入り霧の中を下山していく。昨年は初めての下山での膝の辛さを感じたが、今年はスティックも用意したし、少し楽なコツも覚えたので、昨年よりはずっと疲れは無い。でもお母さん達は相当辛いだろうね。明日は階段の上り下りが出来るだろうか。。。 でも明日は楽しみな合宿、バーベキューだし強い母は大丈夫でしょう!
けどさすがに子供達はひざが辛そうな子はいないし、誰に聞いても痛くない、と言う。これは筋肉の柔らかさと体力の差かな。

下界が近ずくに連れ、また雨も強くなってくる。休憩も少な目に11時には皆が出発点にゴールした。 5合目は雨も強い。けれどこんな天候でも登山ツアーは本人がスタートでキャンセルしない限り登って行く。最初からこんな雨なら、上の情報も確認出来るんだから無理はしない方がいいと思うけどね。

あと400m、頂上まで行けなかった分、皆が早めに下山したので、予定より早くバスのお迎えも来てくれた。帰りに河口湖畔で皆で温泉に入ってやっと元気回復!その後のバスの中は2時間近く次の休憩まで死んだように静かでした!
僕も首が痛くなるぐらいの熟睡状態だった。
悪天候の中、皆無事下山!もう元気ない?

今回の富士山ツアーは雨と寒さ、高山病で辛い登山だったけど、泣きそうな表情の子供達を皆さんが励ましてくれて、フォローしてくれてたので、無事に下山出来ました。皆さんに感謝したい。
子供達にも普段は経験出来ない凄い体験をしたのではないかな。
あの登るしかない状況の厳しい中で、皆本当に良く頑張ったね!お母さん達も感心しているだろう。

登頂までは出来なかったけど、天候さえ良ければ、まず問題なく全員が登頂出来ていると思う。朝方の快晴の時に時間の余裕が無かったのが残念だけど、今度、また行くぞ!と言ったら皆、来てくれるかな?
来年も必ず行くぞ!!

0 件のコメント: