2016年5月22日日曜日

スキを見せるな!ヤル気を見せろ!

 昨日は私用で練習をお願いした。
神戸のグランドは来週の運動会の準備でトラックのラインが引かれている。出来るだけそんなラインも消さないようにとお願いしていた。
グランドに行くと子供達はもう集まって配車の準備も終えていた。
先週のリーグ戦、マナヤとヒロトで2試合を継投しながら終えたが、今日もそれで何とか行きたい。3,4人目のピッチャーは育てて行きたいが誰が気持ちを出して取り組んでくれるだろう。。

 家城グランドまで1時間弱といつも見ているが今朝は40分少々で着いた。
そしてグランド準備をしてもらっている白山の皆さんを尻目にアップ開始。
ところがね、昨日も練習してもらっている。暑くなって来たのも有るが、なんと動けていない事か・・・。
 特にピッチャー組のヒロトやマナヤ。足が回っていない。

 朝から叱るのは止めた。キャッチボールに入る前に2人には
「今日は2人で投げきるんだからもう少しランニングして汗を出して体を作って来い」とネットの奥の外野を走らせていた。
そしてトスをしてノックもしてもらった。投球練習もシートノックも。
でもね、スキだらけなんだよ。いつも言っているけど上手い下手では無くて何の気持ちも伝わってこない。声も続かない。ミスも見える。

 数年前にこの家城グランドで、同じような時期だったと思う。あまりのふがいないプレーが続き手元に有った大事なノックバットを叩き折ってしまった事を思い出した。2008年の秋季大会で優勝した時にもらったノックバットだったんだ。今日は傍にはバットを置かないでおこうと・・思った。
そうならない様に子供達には気持ちを見せて欲しい。

 試合前のそんな練習風景。もう相手はそれを見ているんだよ。気持ちのスキを、甘さを見せたらダメなんだよ。勝つか負けるかの勝負なんだ。プレーは下手でも一生懸命のプレーはわかる。逆にある程度出来て、適当に手を抜いている、真剣さがないプレーもすぐに解る。大体それで勝敗が決まる。
 ミスしても良いから次に切り替えてプレー出来る様に声を出してつないで行こうと皆には試合前に話しをした。大事なのはその後だと。

 1試合目、先発したマナヤはストライクに苦労している。先頭四球から2塁打を打たれいきなり無死2,3塁のピンチ。それでも内野ゴロ二つで2死まで来た。
ところがまた四球で満塁。その後には死球が続き押し出しで1失点。
 続くバッターはショート前のボテボテのゴロ。ソウイチロウが捕って投げたが後ろのフォームが大きい。予感がしたが高い暴投になって、この回痛い3失点。四死球とミスだけで3失点。。。
でも仕方ないよ。ミスしちゃったんだから。それを攻めるつもりはない。
 先日の試合でソウイチロウはショートを守ったが捕球してから、投げるフォームの後ろが大きいのでワンテンポ時間がかかる。足の速い子ならセーフになる時も有るだろう。それはショートの守備を見ていてハッキリした。これからはそこを直していこうと話もしていた。

 ミスした暴投を叱っているんではない。悔しいだろう気持ちは解るけど下を向いて泣いていたら次のプレーは出来るかな?これは次のバッティングにも何のプラスにもならない。次に普段どおりのプレーが出来るように思いっきりゴメン!と言ってしまえばいい。思いっきり声を出せばいい。それが出来ていたかな。
 今日はハルトにも同じ事を言った。「ハルトはまだ来年が有る。ショートを任せるからミスしても良いから一杯声を出して覚えろ」と。

 バッティングではコウセイも凡打するとネガティブな姿勢が見える。ハルキは皆にも言っているのにセンターへのフライで全力で一塁へ走らなかった。せっかくスタメンで出ているのに何で走らない!セカンドまで行くつもりで思いっきり走れ!
もう何度も言ったよ。そんなプレーをするなら交代だと。すぐにユメトに交代。もうあと2人しか交代出来ないけどね。。

 それでもその1回の裏。ハルトのヒットから相手の四球やWPも有って4点を返した。ソウイチロウもエンドランを決めた。普通ならここから勝ちパターンに持って行かないといけない。
ところが2回には内野安打の後、4番にタイムリーを打たれ同点。そして四球となり2人ランナーを残してヒロトと交代。

 ここはヒロトは抑えたがまた悪いクセ。下位打線の8,9番に連続四球。1番に右中間を割られて2失点。出そうとしている四球ではないだろう。何とか入れようとしている。打たれたのも仕方ない。ここまではガマン出来る。
ところが4回には一番チームの象徴的なプレーが出てしまった。
 先頭の打球はボテボテのピッチャー、ショート前のゴロ。ヒロトは捕球体制もせずグラブだけで捕ろうとする。それではグラブに入らない。いつものミスだよ。でもカバーに来ていたソウイチロウはボールは慌てて捕ったがもう投げない。ハルトもそこにいたが5年生だという遠慮もあるんだろうね。手を出さなかった。誰かがすぐ投げれば間に合っていたと思う。ダメでもエラーになっても投げて欲しい。チームで何とか勝ちたい!アウトにしたいと言う気持ちが見えないんだよ。普通に練習通りにやれば何でもないゴロなのに。
 
 結局このランナーの失点が一番残念だった。
この試合の7失点は内野安打のランナー一人以外は全部四死球と気のないプレーのミスのランナーの失点だ。これでは勝てる訳がない。余りにも情けない敗戦。ノックバットを置いとかなくて良かった。。。これでリーグ戦の優勝は残り全勝以外にない。それも最小失点で。

 昼食を挟んで次の試合を少し観戦してから外野のネットの奥でアップを始めた。
相変わらず声は小さい。つながらない。ボールは何度も抜けてくる。
次の試合もマナヤ、ヒロトで行くつもりだったのでアップもさせたが、マナヤは高めに外れるボールが多い。ソウイチロウもさせたがソウも一緒。次にユメトに投げさせると緩いボールが大体くる。これを続けてくれればいい。打たれる方が練習にはなるんだから。四球なんていらない。

 白山さんとの試合もマナヤから先発。1,2回はフルカウントも有ったが何とか抑えた。
3回、一死後から四球。このランナーはハヤトが2塁で刺してくれて2死になったが、ここから3連続四球で2死満塁。ここで迷わずユメトに交代した。
打線は2回にアツキのエンドランなどで2点を先制している。ここで満塁の走者が帰ってもいい。
それぐらいの気持ちで投げればいい。
 3番バッターの打球はセカンドベースの少しショート寄りの打球。アツキはベースカバーから少し定位置方法へ戻ったね。打球はセカンドよりサード方向にしか飛ばないと思っていたからベースの近くにいろ、とは言った。その打球をアツキは捕ったが2塁ベースタッチには少し間に合わない。
これは仕方ないだろう。
 続く4番は強いショートライナー。ハルトは手を伸ばして捕球したがボールに押されてグラブからこぼれる。それでもセカンドにはアツキが入っていたしいいボールなら完全アウトだったが、高くボールは抜けてライトへ抜けていく。
 5番バッターにはセンターの左中間寄りの打球。抜かれてエンタイトルになりこの回4失点はしたが、全部打たせたしバックがちゃんと守れば1失点で終わっていた。
それよりもセンター、リュウガの打球を追う速さの速い事!もう少し捕球の練習もして上手く成ればあの抜けた打球も捕れるだろう。右中間、左中間に抜けてもちゃんとボールをつなげばホームまで帰られる事はないだろう。これは凄い魅力だよ。

 打線はその裏にカツミの左中間などで5点を取り逆転。普通ならこのゲームもここから勝ちパターンに入らないといけない。
4回に1死からショートの送球ミス、四球などで2死2,3塁。
続く3番バッターの打球はショートほぼ正面のゴロ。ハルトがここでトンネル。痛い2失点。
前の送球ミスの後、しっかり声を出したかハルト。気持ちの切り替えが出来ていたか?
この今日の経験は貴重だよ。絶対に次に生かせるようにして欲しい。

 続く4番初球に盗塁された後、ヒロトに交代した。
ユメトの初登板。強い打球だっただろうが、外野に抜けた打球以外は全部アウトに出来る打球だよ。もっとコントロールを磨いてストライクの出し入れが出来れば今はそれで充分だ。次もまたチャンスがあるよ。

 問題は5回。
先頭にレフトオーバーの2塁打。ボークで無死3塁。
次の打球はサード少し後方のフェアフライ。3塁に入っていたカツミは大きな声を出したが捕球できない。これもいいよ。また練習すればいいんだから。
 無死2,3塁から相手のバントミスで3塁ランナーはアウトにしたが再び1死2,3塁となって8番バッターの初球に痛いWP。外へ抜けるショートバウンドの投球。ハヤトは攻めれない。
でも一番の問題はその次だよ。
同点になって1死3塁。こっちはミスして同点になり消沈している。何度も言った。様子を見れ!!!と。今までにも何度も言った!動いてくるのは間違いがない。
それをけん制もしない。外しもしない。やられるのは当たり前。WPの後の投球でスクイズで勝ち越されてしまった。
 ハヤトも今までにこんな事は何度も経験しているハズなんだよ。バッテリーが何の声もなくそのまま流れに入ってしまっている。もういい加減覚えて欲しい。声を出して確認する事を。

 100分も過ぎ配色濃厚のその裏。マサトは四球で3塁まで進んだがヒロトは内野フライで2死。
この試合を外したソウイチロウを代打。その間にWPで同点。
ソウも四球、盗塁、WPで再び2死3塁で代打コウセイ。コウセイがボールを見極めている間にまたWPで決勝点。タナボタのような結果だった。

 この試合、サードには最初ヒロトを入れた。先の試合での守備のミスは何が悪かったんだ!と確認してから。ファーストにはカツミを入れていたので、サード、ファーストからはまずまず声は聞こえる。最低レベルだけども。ヒロトのサードは後ろのフライは捕れないが構えも低くそれらしい。それに三塁線後方のファウルフライまで追っていける。守備であれだけ動けるヒロトは初めて見た。動こうとすれば出来るんだよ。
 リュウガのセンターのカバーリングの速さもとても魅力。情けない内容の試合でミスばかりだったがこれらはいい収穫だった。

 この時期、春の予選も県大会も神戸大会も終わり少し気持ちが抜けているのが有るのかもしれない、、と少しは感じた。それにしても最初の練習、アップから気持ちが見えない。
全国へ出た2年前もこの時期は良くなかった。必死で東海大会を終えてからも夏の本番まで良くなかった。試行錯誤の連続。それでも全国を終えて秋から本当にまとまり強くなった。
今年のチームもどこまで変れるだろう。それぞれやれば出来る力は有る。それがまだ表に、気持ちに出てこない。
 上手くなりたい!勝ちたい!打ちたい!気持ちを体に!声に!見せて欲しい!

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