2010年7月28日水曜日

富士山登頂とご来光!

 今年の夏、一つの目標にしていた富士山の山頂に登って来ました!
最初は一人でのつもりが、練習の休憩時間にひなたに「富士山にじいじいと登ろうか?」と聞いたら「うん」と首を縦にふるので、仕事の日程とお天気とにらめっこしながら、「本当に大丈夫かな?・・・」と思いつつ、今週の7月26,27日にバスツアーに予約を入れた。すると今度は娘も行きたい、と言うので予約を直前で追加し、親子3世代での富士山頂登山となった。

富士山5合目 バックは富士山
 6時過ぎに津を特急で出て名古屋での集合場所から富士スバルラインを目指して出発。なんと言っても眠れるのがいい。狭い車内でもこの親子3代はどこででも寝れる。休憩場所や昼食場所の朝霧高原以外はほとんどうつらうつら状態。スバルラインから富士山5合目に着いたのは2時頃。6,7年前の夏にここまでロードバイクで登って来た事がある。とてもしんどかったが、素晴らしい達成感だった。あの頃も沢山の人だったが、この平日でも5合目はかなりの人だ。なぜか中国人の団体が多い。
7合目付近
 暫く体を慣らして(ここでも2300m有るので慣らさないと高山病の恐れ)3時過ぎにいよいよ出発。ガイドさんの先導で歩き始めたが一番小さなひなたが遅れるだろうと先頭へ。体力はあれだけ練習をこなしているし体力は全然心配していなかったが、予想通り最後まで元気だった。

 何度か休憩しながら8合目の山小屋に着いたのは8時半頃。ツアーのおじさんおばさん、若いギャル達も一緒なので、とてもゆっくりしたペースだったが、個人で行くならもっと早く登れるかな。けれど山は油断は禁物。絶対に無理をしない事が大事だ。この8合目までに30人ぐらいのツアーの中で数人が高山病などでリタイヤしている。気温もぐっと下がって来た。
 山小屋で9時過ぎにカレーを食べてすぐに仮眠。翌1時過ぎにはご来光目指して出発だ。山小屋の中はたたみ1畳に2.5人ぐらいは入り込む様な、凄いつめ込み様で、となりはツアーの人とはいえ赤の他人・・・。これで寝れるのか・・・と考えたが、疲れもあるしこれでも寝てしまうね。
富士山頂の浅間大社 寒い!
 0時頃には目が覚め、外に出ると凄く寒い!風も強い!ここで3200m。寒いのは当たり前か。ジャンバーは持って来たが、ダウンは持って来なかった。ちょっとこれは大きな反省材料。おとなは我慢出来ても子供は睡眠不足と寒さには特に弱い。ひなたもさすがにこの寒さにはぐっとテンションが低い。念の為に持って来たスキー用のポンチョを3人とも来て1時半に出発。途中に何人もリタイヤしてくる人や背負われた子供がおりてくる。ひなたは心配だったが、寒さと睡眠不足が一番こたえている様だ。だましだましおだてながら、下りるとは言わず、とうとう3776メートルまで登ってしまった。
 暖かい飲み物もラーメンもべらぼうに高い。トイレも300円。寒さにちょっとぐずっていたひなたはトイレに行かず、この後にちょっとハプニング・・・。

 頂上はとにかく風が強い、寒い!真冬支度が最低必要です!ガイドさんも言ってたけどこの日は凄く恵まれていた、との事。昨日は強い雨だったらしいし、そうそうご来光も拝めない。けれどこの日は雲海の上、素晴らしい日の出を拝む事が出来た。

ひなた達を山頂の人ごみに残してカメラを抱えて火口から場所を探す。そして暫くすると登って来ました!ご来光が!

                                        
4時40分頃の雲海のご来光

望遠でのショット

 今までに見た事の無い日に出。この為に苦労する価値は充分過ぎる程、有ると思う。また来たいね、ここへ。

9合目付近 雲海の中を下山中
5時過ぎには早くも下山開始。本当はもっとゆっくり見たいが、寒いし風も火口付近は飛ばされてしまいそうな風がふいている。ひなたもぐずっているしツアーの皆と一緒に下山。

 暫くするとひなたが「トイレ!」 と言っても休憩場所はまだはるか下だし、下りは砂利道の様な石ころが多くて滑りやすく、歩くスピードも登りと変わらないぐらい。
とうとう我慢も危なくなって、ガイドさんに「下の休憩場所まで先に行ってます!」と行ってひなたと2人で標高3500m付近でダッシュ開始。皆がそろそろと歩く脇を2人で凄いスピードでこいのぼりの有る休憩場所目指して駆け下りて行く。下りると言うより滑る感じだったね。
つづら折の下にこいのぼりが見えるが中々着かない・・・
「持つかな・・」と思いながらやっと到着し、200円のコインを入れる間に、必死に脱いで用意しながら待ち、駈け込んで行った。「あ~~しんど!」
暫くして出て来たひなたのさわやかな表情ったら! 
子供はゲンキン。体も充分暖まったし、この後はまたいつものひなたに戻ってずっと元気で先へ先へ歩いていた。
登山は登り4分で下り6分、と言われるらしいがまさにその通りだ。特に富士山においては下りが7分と言ってもいいぐらいの様な感じだ。ずっとすべり易い石ころの多い道で余分な普段使わない筋肉を使う。チャレンジしようとする人は体力も肝心だが、下りを歩く練習も特におススメです。

 ちょっと心配したひなただったけど、予想通り体力には問題なし。帰りに温泉に入ってバスの中でしっかり寝て8時には津に帰って来た。次は睡眠と寒さ対策をしっかりしてまた行こうか!

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