2021年5月9日日曜日

チーム育成への課題を多く感じた高円宮県大会。

  今朝もユウに5時前には起こされた。大きな身体でベットに乗って来て早く起きよう、とせがむ。いつもそのままマーキュリーも連れて早朝お散歩。雲は多いが今日もお天気は大丈夫だろう。今日も高円宮県大会の芸濃グランド。7時半頃に着くと勝ち残った有馬さんとTOKIWAさんはもうアップを始めていた。三塁側の入口からグランドへ入ると馴染みの有馬の監督さんもおられて挨拶して暫く話をする。先週の春季大会では準決勝で庄野さんに敗れてはいるが、攻守とも安定している印象。4年生の小さな11番の子をサードで使っている。小さいけれども有馬さんの中では、この70球制限の中で試合中にもフォーメーションを代える場合が多いが、準決勝でのTOKIWAさんとの試合、この子はサードの守備も無難にこなしピッチャーが代るとファーストへ入る。次のチームでも中心と成る選手だろうね。熊野からは今は高速で早いけれども昨夜は河芸マリーナに泊まったそうだね。

 試合が始まる前に外野ネットの状況をずっと一周見て回ったが、殆ど問題は無かった。少したるんだ所はクリップを外して張り直す。それだけで済んだ。試合前の両チームのシートノック。どちらも良く練習して来ているな、というのは良く解る。TOKIWAさんは余り四日市地区との交流は僕も少ないので初めて見るチームでどんな戦い振りをするのか興味は有った。そんな僕が外野ネットを点検している試合前、少し時間が空いてTOKIWAの監督さんが選手達にライト側のグランドを均すように言っている。選手達がトンボを持って均し始めた。しばらくして有馬さんもレフト側を均す。こんな情景を見ていてね、TOKIWAさんの監督さんの対応が嬉しかったよ。

 予定よりほんの少し早く始まったその準決勝。有馬さんの先発6番はとにかくテンポが早い。昔風に言うならちぎっては投げ、と言うそんな印象。僕から見ればもっと考えてから投げれば良いのに、と思う。先頭から4年生が守るサードへゴロを打たせ簡単に2死と成ったが3番に四球。TOKIWAさんは4番とのエンドランだったね。打球はライト前へえのポテンと成って1,3塁。その後、5番にレフト前へ返されてTOKIWAさんが1点先制。

 TOKIWAさんの先発6番は有馬さんとは対照的にゆったりとサインを見て投げている。四球は少ないかな、と思ったが四死球も有り、ヒットも打たれてはいるが0に抑えて2回まで投球数は49球。3回裏の有馬さんの先頭1番に四球を与えてここでTOKIWAさんがピッチャーを1番に交代。盗塁、内野ゴロで1死3塁から3番のサード前へのバウンドの高いゴロで一気にサードランナーはホームへ入る。有馬さんのランナーの2次リードと思い切りは学ぶべき走塁だと思うね。尚1死1塁で続く4番。ピッチャーの1塁側へバント。この時にサードも動き、ファーストも動いてファーストカバーは遅れてバッターランナーはセーフ。1塁ランナーも3塁へ入った。続く5番。エンドランだったね。良く転がして3塁ランナーは帰り逆転する。良い当たりは無いがランナーが積極的に前の塁を狙いバッターはしっかり転がして行く。少年野球の基本の様な内容だった。

 この後はともに大きなチャンスも両チーム作れず、6回からは有馬さんは3番に交代。7回表はTOKIWAさんが1死から四球、2死の後、ヒットで1,2塁のチャンスを作ったが1番は良い当たりの大きなレフトフライでゲーム。いい当たりでもフライはランナーが動けないアウト。フライとゴロの差という印象のゲームだった。

 この後、外野ネットを片付ける。今日のグランド担当の立成の皆さんにも手伝って頂いて片付けもスムーズに終える事が出来た。今日も片付けに来て頂いた神戸のご父兄の皆さんもありがとうございました。この高円宮県大会の芸濃グランド、しっかりサポートが出来たと思います。本当にありがとうございました。そして気に成る豊里球場での準決勝。ここでの試合中にも途中経過で、高茶屋さんが1点リードと言うアナウンスが流れていたがその後に同点に成り、タイブレイク延長戦に成った様だ。

 もう豊里球場に着く頃には終わってるだろうなあ、と思っていたが豊里の駐車場に車を停めて球場へ歩いて行くと高茶屋さんの選手が用具を持って駐車場の方へ歩いて来る。。敗れたようだなあ。。試合結果を聞くとタイブレイク1-2での惜敗。試合内容は高茶屋さんがてい水さんのワイルドピッチで初回に1点先制したが両チームともピッチャーが良く踏ん張って0に抑えていたようだね。特に高茶屋さんの4番。昨日の芸濃でも緩いボールを徹底したアウトローを攻めて抑えていたが、今日も素晴らしいピッチングをしたようだね。対するてい水さんも高茶屋さんの左の3番からのクリーンナップも同じように攻めて抑えていた様だ。特にインコースかな。。

 豊里球場のスタンド裏でも監督さん方が集まって来る。てい水さんの代表さん。「何もしてないけどめちゃくちゃ疲れた。。」と開口一番。その気持ち良く解る。。この試合の主審を務めてくれたのは高塚審判部長だった様だがタイブレイクのサードでの塁審ジャッジで中断も有った様だが上手く処理して頂いた様です。高塚さんは今年は審判技術指導員に成られていて伊勢でのスポ少の県大会でも、この高円宮の県大会でもその業務をしっかりとこなされていました。その熱心さには頭が下がります。いつも本当にありがとうございます。

 お昼をスタンドで食べながら暫くして始まった有馬さんとてい水さんとの決勝戦。てい水さんの先発は1番。1回は三者三振で抑える。決して速くはない。アウトロー一杯のボールで三振に取る。2回も先頭を三振に取り5番にはセンター前へ打たれるが6番も三振。2死2塁と成ってここでてい水さんは1番を下げて小さな4番に交代。その投球練習。小さなフォームで低目を狙うピッチングだと想像できる。そして有馬さんの7番の女の子の打球はファースト後ろへ上がり、これがポテンと成って有馬さんが先制する。

 4回表にてい水さん。満塁から押し出しで同点に追いついたが、その裏に四球、ボークも有り2,3塁からワイルドピッチで逆転され、更にスクイズでこの回2点。試合は有馬さんの2点リードのままそのまま終わってしまった。試合内容を見ると外野への大きなヒットは殆ど無い。6回裏のてい水さんのレフト線3塁打だけでは無いかな。言い方は悪いが貧打線。裏を返せばピッチャーの徹底した低目両サイドの投球がどちらも素晴らしかった。有馬さんが今年は優勝し、この高円宮賜杯の県大会は3年続けて熊野チームが優勝している。体力差や練習量など色々有るだろうけど、津のチームも頑張って欲しいね。

有馬さん、てい水さん、両チームともおめでとうございます!

 去年からの県大会での70球制限。今年から津リーグの公式戦、大会も全てそれを適用しているが、先のスポ少の県大会やこの高円宮の県大会で改めて感じるのは今までの様な練習方法やチームの育て方も考えて行かなければいけない。特にピッチャーの育て方には根本的に変えていかなければいけない。それを痛切に感じる。

 今までは1試合を投げ切るピッチャーを目指して育てては来たが、それはもう無い。投げれても4,5回までだ。大事な試合で四球を出すピッチャーはチームとしては大変苦しく成る。正直な所、もうそれも無い。それらの無駄なランナーが大抵試合を決める要素に成っている。速いボールだけでは意味がない。両サイド、低目を使ってどこまでチーム全体でバッターを攻めれるか、ランナーやバッター、アウトカウントの状況によって最適のポジショニングが出来るか、そこが一番のポイントに成って来る。1試合3,4人のピッチャーを上手く回しながら内外野のフォーメーションをベストに持って行く。そんなチーム作りが必要に成る。やって来てはいるがまだまだチームの課題は攻守とも沢山有るね。

 僕も大した事はしていないけども、本当に疲れた2日間。神戸に戻ると課題を付けたシートバッティングをしている。それらを見ていても、それぞれに違うポジションも守ってはいるが、ディフェンスではまだまだ。バッティングではミチトがセンターへのいい打球を打っている。でもバッティングだけではダメ。しっかり守れる様に成って欲しい。キャッチにチャレンジしたヒロキ。セカンドへの送球は低く伸びて行く。身体能力の高さがこういう所でも見えてくる。もっと野球を覚えてしっかり取り組んだらもっと上手く強く成れる。

 そんな中でね、先日の高校野球春季大会で優勝した津商のキャプテン、シオンがお母さんと一緒に神戸に来てくれました。滅多にないオフ日が今日に成ったので昨夜に連絡を頂きました。県大会優勝旗を受け取るシオンの写真の載った新聞。練習はきついんだろうね。一時よりも少し肉も落ちた様な気もする。レオンが兄い兄いと慕うお兄ちゃん。神戸の選手達の弟達と楽しそうに遊んでくれていました。今日は来てくれて本当にありがとう。次は夏の大会だよ。チーム皆でしっかり頑張って夢を叶えて欲しい。チーム皆で応援して行きます!

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