2018年1月20日土曜日

体幹、軸で打て、守れ、投げろ!

 今日は神戸で練習。土曜授業も多いしインフルで休みの子もいるようだ。
6年生はアツキが一人参加で練習を引っ張る。他はみんな硬式の練習の様だね。
 
 今朝のグランドもデコボコでひどい状態だった。先週よりは凍て込んでいないし霜柱も内野は無い。けれども冷えたグランドの水気が抜けない様だね。それ程冷え込んでもいないのに、この様なグランドって言うのは今までに余りない様にも思う。今日もライトから右中間、センターにかけてはジュクジュクだった。
 
  Bチームも櫛形は授業なので今日は神戸Bコートで午前中だけ練習。チビッ子達もご父兄の皆さんも熱心だ。この子達の成長もとっても楽しみだ。

 先週学校にお邪魔した時に、教頭先生に又、塩カリが有れば、とお願いしていた。20日に入る予定なので、と聞いていたので、また出しておいてくれているかな?とバックネット裏を見ると、ちゃんと6袋出してくれていた。忘れずにキッチリ対応して頂いている。いつも本当にありがとうございます。今朝はその塩カリ6袋を内野とライト、右中間に全部播いたよ。内野は明日凍て込んでもこれなら多分大丈夫だろう。

 今日も練習は基礎体力、持久力アップ中心のメニュー。ランニングやダッシュ、ティー。本当に良く走っていた。声を出しながらのアップも何度も。ダッシュを見ていると今日のメンバーでは一番小さいユウスケのスタートがいい。スタートダッシュは野球では最も大事。ショートで言えばアウトに出来るか、出来ないか、そこがポイントに成る。
 試合の中でも走塁のスタートは大きな子達に負けていない。4年前の小さなキャプテン、ソウイチロウを彷彿させる。ソウイチロウも中々打てなかったけどバント、走塁は誰よりも上手かった。肩も強かった。素晴らしいショートだった。それに何と言っても本当に小さい身体で県大会の優勝投手だからね。ユウスケも自分のいいところをもっと伸ばして武器にして欲しい。

 今日は清水、田上コーチ、代表さんも来て頂いている。練習はお任せして一身田の人権センターで行われている視覚障害者と盲導犬の人権セミナーへ行って来た。
盲導犬を連れた障害者の方のお話と、中部盲導犬協会応援大使と言う肩書も持つ元中日の立浪さんの講演も有る。

 最初にアイリスと言うゴールデンの盲導犬を連れた方が、色々経験談や困った事などを話してくれる。視力を無くして30年以上と言われていたが見た目は健常者の様に見える。もう70歳と言われていたがとても頭も明晰な方だ。
 視力を無くすと言う事は僕達から見れば大変な事、と思うが人の能力の一部、と考えればそれ以外は他の人と変わらない。同じようには出来ないけれど。日常の外出などでも周りの人のちょっとした心配りや声を掛けて頂く事が本当にありがたく感じる、とおっしゃていた。

 そんな人達の為の便利グッズも紹介してくれる。時刻を言葉で教えてくれる腕時計やスマフォも。点字のスマフォって有るのかな?どんな風に使うのだろう。
物に着けると色を識別してしゃべってくれるセンサーも有る。色々進歩しているね。でも最初から目が見えない人は色を言われても解らないよな、想像出来ないよね、と思ってしまう。

 一つ教えてくれたのは色弱の人でも黄色は識別し易いらしい。だから点字ブロックの歩道は黄色に成っていると。それを知らないお偉方の設計者が作ったおしゃれな歩道の点字ブロックはグレーと成ってとても見ずらいと。こんな所がお役所仕事なのかな。

 そして立浪さんの講演。特に思うのはあの小さな身体で名球会入りする程の活躍を長い間続けていた。高校卒のルーキーからスタメンショートだからね。PL時代は春夏連覇しキャプテンでも有った。彼の前では大人しくなる数多いPL出身者のプロ選手も多いだろう。もちろん2000本安打も達成しているが、通算2塁打数の日本記録保持者で有る事も彼のプレースタイルを象徴しているね。

 入団前から当時の星野監督とのエピソード。PLでキャプテンをしていた彼でさえ恐かったと言う。とにかくあれだけ良く真剣に怒れるなあ、と思うぐらい怒りまくっていたそうだ。こっちからは近づきたくない存在。でも怒り散らされた翌日は試合で使ってもらえる。
 プロにも慣れて球団の中心選手と成って数年が経ち、もう一つ思うように結果が出ない日が続いて少し悩んだ時期が有ったそうだ。そしていつもの試合後のミーティングが終わって監督室に呼ばれたそうだ。

 彼はまた何か怒られるのか。。。と思って行ったそうだが星野監督は
「カズヨシ、お前、何か悩んでいるのか?」と問われて。。
その後は二人とも言葉も交わさず泣いてしまった。。と。男と男、それだけで解るよね。
僕は真正面の席で聞いていたけど、思わずポロっと来た。それだけで気持ちが通じ合える選手、監督。そんな集団は絶対に強く成る。
 その星野さんも今年、亡くなってしまったね。とても残念。まだ70歳だよ。改めて健康で有る事の有難さを思う。

 言って良いのか解らないが今の中日への苦言も。
肝心な勝負時に弱い。何が弱いのか?それの一番は緊張感に欠けるチームの雰囲気。
 去年のこの時期の中日のキャンプは前年に優勝したのか、と思うぐらいの楽しそうな雰囲気のキャンプでビックリしたそうだ。楽しく野球はそれは良いけども、それでは勝てない。失敗したら2軍に落とされる。。工夫して努力してライバルより少しでも上を目指す、そんな緊張感、気迫が無い。とね。若手の選手への苦言もちょろっと出ていたなあ。

 僕達が高校の時は先輩が黒だと言ったら白でも黒と言え!と教えられた。今でも忘れない。今ではバカな事を、と言うかも知れない。でも彼も同じ事を言っていた。本来チームはそうでないとまとまらない。みんなが必死に同じ方向を向いていたらチームはほっといても強く成る。

 技術面で言うとまず体幹が大事。守備でも投げる時でもバッティングでも軸がぶれない事。特に彼の様にプロの中では小さい選手が生き抜くのはとっても大事な事だろうね。特にバッティングではピッチャーの投球に合わせた間合いを取る事が大事。上げた前足で1、2~~~、3で着地のタイミングで2のところで間を合わせる。1,2,3で打つ子はタイミングが合わず前寄りでこねやすい。これも全く同感。今の子供達でもこんな子が多い。いわゆるタメが無い、と言う打ち方、投げ方。
 投げるのも、打つのも、この2~~~が大事なんだよ。これが上手く取れれば前に突っ込まない。後は投げるだけ、バットを振るだけ。特に内野サード、ショートゴロ、引っ掛ける打球が多い子はこれを意識すればいい。

 解りやすく子供達に教える時は踏み出した足でカタカナの「ノ」を書くように足先から回して行く。
バッターでタイミングを取りずらい子は足を上げて「イチ」と数えさせる。それが「イチ!」だったり「イ~チ!」「イ~~チ!」だったり。その様に教えて来た。立浪さんの話は全てが納得、共感できる内容だった。これからも気持ち新たに指導に生かして行きたい。

 講演を終えて戻って来たらまだまだ基礎練習をずっと続けていた。今日も子供達はヘロヘロだろうね。最後のロングティーでのシートを見ていると。。
内野のダッシュは気に成る。特に前のスタートはみんなまだまだ。大体、腰が高い。センターもレフトも甘いなあ。練習で球際で勝負するプレーをしなかったらいつまで経っても変わらないよ。

 今日も暖かい一日だったが風は寒く感じる。明日も練習、お天気も良さそうだ。明日もしっかり走り込もう!! 

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