それまでにも外野での守備は僕が見ていても不安だらけだった。状況に応じたポジショニングが殆ど出来ていなかった。レフトを抜けた打球がいくつ有ったかな・・。レフトへ強いファウルが行っているのに下がらないレフト。センターの右中間寄りへの打球も普通にポジショニング出来ていればどうだろう・・ライトも同じ。セカンドも腰が高く、ランナーカバーからの守備では低い打球は定位置のゴロでも抜けてしまう。あれは捕って欲しい。捕らなければいけない。せめて飛び込んでも止めて欲しい。県大会へ向けた大きな課題は色々残るけどね。。この7回裏の2死満塁の場面。3塁ランナーが返るのは仕方無し。でもセカンドランナーはバックホームで殺さなければいけない。そのポジショニングが必要。タイガのボールだから相手は引っ張って来るだろう。本当はライトを狙われるのがイヤだったけどね。この時のレフトはリュウ。深めでネット間際まで走ればレフトへの飛球でも捕球出来る所にいた。この状況ならあれで正解だと思う。間違っても上を越されてはいけない。次のランナーを考えたポジショニング。その打球は良く伸びてリュウは下がって行く。それでもネットの前で足が止まった。捕球姿勢に入る。打球がリュウのグラブに入ってやっと終わったよ。。2時間半近くの試合。6回裏の2死満塁のピンチもタイガが三振に取り、良く切り抜けた。2時間の試合時間寸前で7回に入る事が出来た。あれで一つでもヒットが有れば6回で終わりだろうね。
春先から少し後ろが大きいフォームに成ってコントロールも苦労していたタイガだが、今日見た限りでは後ろは少しコンパクトに成り、タイガ独特の手首の返しが今日は感じられた。春先のイメージに近い。4回からケイタからの交代し、その4回も2死満塁のピンチを切り抜けた。ボールは決して速くはない。けれど低目に落ち気味にコントロールされるボールが中軸には特に有効だったね。そのピッチングが7回の逆転劇につながったよ。ナイスピッチングだタイガ!
今日のオオタカグランド。第一試合は栗葉さんと立成さん。チーム力では栗葉さんだろうが、神戸はこの両チームにリーグ戦で痛い2敗をしてるんだよ。。この試合で言えば2回の立成さんの攻撃。4番がレフト越え2塁打を打ち、5番の打球も外野へ抜けたが、この時に2塁ランナーはホームを狙わなかった。無理する場面でも無いけども返球が乱れていただけに残念では無かっただろうか。その後、下位打線が頑張って1死満塁のチャンス。ただこの後でホームゲッツーに成ってしまう。ポイントはここだろうな。
栗葉さんが勝ち上がり、次の神戸の試合は11時前に高茶屋さんと始まった。ケイヤが先発したが、その先頭、レフト越えの2塁打。初回、当たっているバッターと考えてポジショニング出来ていたら何でもない打球では無いだろうか。無死2塁から相手は三塁線バントを狙って来る。左ピッチャーだし、サードのプッシュの甘さを考えたら誰が考えてもそこを狙うだろう。そこに転がされて無死1,3塁。チームの課題はここにも有る。良く狙われる所。最低でも1死3塁にしなければいけない。スクイズで1点取られてもランナーはいなく成る。そんな内野シフトも徹底して欲しいと思う。2,3塁から前進守備での高いバウンドのゴロがアウトに成らず死球、センター前タイムリーと2失点して1死も取れずケイタに交代。それでもこの後WPやセンター前タイムリーも打たれ初回にいきなり5失点の苦しいスタートと成った。
その裏リュウの四球からタイガのセンター前、シュンスケ、ダイチのタイムリーで3点は返したが後続は続かない。が、2回裏、ユウセイの四球からリュウ、タイガ、シュンスケ、そして4番ダイチのタイムリー、ケイタも左中間、タイセイやユウセイのタイムリーも続き打者13人で9点で一気に逆転。3回にもダイチ以下打者14人で一気に試合を決めた。この試合でも特に良かったのが4番ダイチ。特にこの回の右中間の2本の長打なんて完璧なお手本の様なバッティングだった。しっかりボールを呼びこみ、キャッチが捕るまで重心が動かずボールを良く見ている。スイングにも強引さが無い。バットを手首で返す事も少ない。しっかりミートして、そのスイングの押し込みで長打に成っている。サード、ショートゴロが多い子は振らなくてもいいからダイチのスイングを見れ、と言いたいぐらいだ。
それにしても蒸し暑い。暑さもかなりの暑さだよ。最初の2回裏が終わってのイニングの合間に審判さんが給水タイムを取った。ところが主審の方が日陰の休憩場所へ来られてお茶でも飲もうとした時だったかな・・・突然体勢を崩し、倒れかけ、回りの人達が素早く支えて手当をされる。明らかに熱中症。。丁度試合を終えて休憩されていた栗葉の人達も氷やらサポートに来て下さる。神戸の父兄の人達も簡易ベンチや氷などを持って対応してくれている。幸いに消防に連絡する事も無く体調も落ち着いてくれたが、本当にこの暑さ、誰しもにも起こり得る問題。。3回からは主審も交代し試合が再開されたが、皆さんも体調管理には充分に徹底して頂きますようお願いします。
およそ5回まで2時間がかかった試合。子供達にも疲れは有るだろうが、決勝戦はほぼ予定通りの14時にメンバー交換で、と成った。コロナ感染の影響で県大会を全て9月以降にずらして開催する事に成り、その予選が7,8月に全部集中して来た。最初の7月の予選準決勝では7回表までリードされながらPHのオウカのヒットから逆転。先のマクドナルドトーナメントの準決勝でも7回同点特別延長戦での逆転だった。栗葉さんも充分に対策はして来ているだろう。秋マクドナルドカップは津地区出場枠は2つ有るので両チームとも出場枠は獲得している。出来る事ならここも勝って優勝して県大会へ行こう。
神戸の先行で始まった決勝戦。タイガのショートへの内野安打からシュンスケのヒット、頼れる4番ダイチの右中間タイムリーで先制し1,3塁からケイタのファースト前えのセフティーだろうね、スクイズで初回に2点先制が、その裏2死から3番にセンター越え2塁打の後、4番にはレフト越え2塁打で1点返される。この時のレフトのポジションは見えなかったが、ちゃんとマーク出来たポジショニングだっただろうか。あの打球なら捕って欲しいと感じる。
2回裏には先頭6番に右中間3塁打。2死2,3塁に成って1番の打球は当たり損ないのサードゴロをダイチがはじき、同点。更に2番バッターには普通ならセカンド定位置のゴロ。僕も見ていてセカンドゴロだと思った。セカンドランナーカバーから戻っても取れる打球だと思うし最低でも止めなければいけない。カンタは高い姿勢のままグラブを出すが、その下を抜けていき痛い2点タイムリーで逆転されてしまう。タイセイから引き継いだケイタ。先の高茶屋さんでも投げているがピッチングとしてはボールの力で押せている。あと投げれるイニングは4イニングだけ。それまでに逆転出来たら・・と思っていた。
続く3回表、1番からの打順だったが2死ランナー無しからシュンスケのレフト越え。それでも栗葉さんはしっかりマークしていて返球も早くシュンスケは2塁へも行けないシングルヒット。この辺りが大きな守備力の差だ。神戸の外野を守る選手はしっかり見て覚えて欲しい。まだまだ足らない所が一杯有る。盗塁2死2塁から4番ダイチはここも貴重なセンター越えタイムリー。5番ケイタも続いてこの回3点で1点リードと成った。その裏、4番にレフト越え2塁打。本当に外野のマークが甘い。同じ所で同じように越されているのに。1死2,3塁から7番にファースト前にスクイズを決められる。更に四球、セカンドへの高いバウンドの打球が続き2死満塁で1,2番に連続四球で押し出しで更に2点。でもここはベンチもケイタも良く我慢した。3番には1フライでやっと終えたが3点のビハインドと成った。
4回裏、先頭4番に右中間越え3塁打。この時のセンターは左中間寄りにいた。ライトも左寄り。左バッターの4番だよ。ケイタの真ん中のボールを狙って来ているんだよ。。普通の定位置の後ろでマークしていても捕れる打球だ。僕ならセンターを右に寄せる。ライトももっと下げる。3塁打と成るようなカバーもハッキリ言って遅い。1死の後、6,7番に連続四球で1死満塁。ここでタイガに交代した。緊張気味のタイガ。それでも8番を上手くかわして三振。9番の打球はダイチ正面のライナーで大きなピンチを切り抜けた。
神戸の攻撃は緩急を上手く使う栗葉さんの投球に4,5回とヒットも出ていない。タイガも5回裏は1番からの打順を3者凡退に抑えた。力まず上手く緩いボールを使っていた。そして6回表、ケイタがセンター前、ケイヤも出て1死2,3塁からタイセイがレフトへ返し1点。9番タイラが追い込まれながら三遊間を抜き2点目が入り1点差。尚2,3塁だったが、1番リュウは外の高目のボール球を振り三振。ここは監督に怒られても仕方が無い。せめて右方向にでも転がしてくれていたら同点に成るチャンスは有るのに。。まだまだ意識が足りないよ。2番タイガは徹底して右方向は意識していたがライトフライで同点までは届かない。
その裏4番先頭にレフトへ。送られて1死2塁。6番ショートフライで2死2塁から7番の打球は三遊間の高いバウンドの打球。タイラとダイチが交錯しかけ、更に8番四球で2死満塁。それでもここもタイガは良く落ち着いてバッターを攻めていた。再び三振で切り抜け7回の攻撃に望みをつないだ。
7回先頭のシュンスケは打ち気満々.強い打球がショート横へ。シュンスケも良く走った。ファーストも際どいタイミングだったが判定はセーフ。盗塁の後、4番ダイチ。完璧に捉えた打球はファースト上へのライナー。抜けていたらダイチでも3塁打には成るだろう。好捕されて1死。シュンスケも良く2塁へ戻った。そしてケイタ。栗葉さんのセカンドはシュンスケのカバーにベース付近に着いている。5番ケイタだし、普通なら強打だろう。
初回にもスクイズを決めているケイタ。それまでケイタのバントは小フライに成るのが多かったけどね、この7回ランナー2塁からのバント。この時はしっかり目線の先にバットを構えた。打球はそのセカンドの1,2塁間辺りに転がって行く。。昔はこんな練習を良くしていた。ランナー2塁からでもバントでホームを狙う練習を。普通はセカンドが捕ってファーストへ投げてそこからホームへバック。が、バントのコース、ボールの勢いも殺されていて完璧だった。セカンドはファーストを諦め、バックホームする。ファーストへ投げなかった分、ホームはこれも際どいタイミングだった。アウトと言われても仕方無いかも、と思えるタイミング。でもシュンスケの足先がベースに一瞬速かったんだろうね。主審は大きく手を広げる。やっと同点に成ったよ。素晴らしいバントヒット、素晴らしい走塁。少しでもかけたら両方アウトだ。これが野球だよ。サインを出す監督冥利に尽きるプレーだと思うね。
そして2死と成りカンタが三遊間を抜き2死1,3塁でタイセイ。タイセイも右狙いの姿勢は見えていたけどタイミングが早かった。もっと右足の近くまで呼び込んでいたら右中間へのヒットも狙えるだろう。打球は1,2塁間の1塁寄りにこすった回転で転がる。。その打球をどちらもカバー出来ずファーストはセーフ。ケイタがホームへ入りやっと7回の1点リードと成った。先の予選でのタイブレーク延長戦での勝ち越しを決めたケイヤの打球と同じような打球。。狙っても打てないね、これは。
そしていよいよ1点リードして7回裏。1番は三遊間寄りのゴロ。ダイチは倒れながら捕球し、立ち上がり際にファーストへ。これがギリギリアウト。良く投げたよ。大きなプレーだった。2番にはセンター越え2塁打で1死2塁。3番の打球は誰しもがライトフライと思ったと思う。ここもポジショニングが悪い。明らかに前過ぎだよ。ランナーでさえライトフライと思ってスタートを切っていなかった。これが本当に幸いした。打球が落ちて1,3塁。4番を告知敬遠とし1死満塁のピンチ。長打が出れば一気にサヨナラに成ってしまう。それでもタイガは落ち着いてシュンスケのリードにうなずく。5番を追い込み慌てず2-2からインコース低目だと思うね。三振で2死満塁。そして冒頭に書いた6番の打球。初球だと思うがレフトへ上がる大きな打球。2死だし抜けたらサヨナラ負け。それまでの外野のポジショニングは不安だらけだったが、ここはリュウ、完璧だった。背走しネット前で止まりグラブを構えた。やっと終わったよ!2時間半近くの大接戦。それも勝ち切っての優勝!!良くやった。最後まで本当に良くみんな頑張った。タイガに4回から代わってからもピンチの連続だったけどね。本当に良く頑張った。でもこの試合、試合の流れを大きく変えたのはケイタのバントヒットだろうね。打たれて同点なら誰でも納得する。仕方無いと。でも相手の隙を狙う。何としても1点を取る。それが出来たからね。素晴らしいバントヒットだった。要所でのダイチのタイムリー。タイセイのタイムリーも大きかった。このくそ暑い中、シュンスケも攻守とも良く頑張った。それに久し振りに見たタイガの投球。少し春先のイメージに近く成ってコントロールも低目中心に良く成っていた。後は速いボールを磨けばいい。本当に良く投げたよ。
嬉しい嬉しい県大会への予選優勝、3度目の表彰式。本当におめでとう!監督、指導者の皆さんもご父兄の皆さんも本当にお疲れさまでした。暑い中でイニング毎に冷たいタオルなど、子供達のお世話をしてくれるお母さん達。見ていて本当に有り難く思います。この子達は本当にこれだけサポートして頂いて幸せな限りだと感じます。チームの皆さん、本当にありがとうございました!
いよいよ来週は一つ目の県大会です。チーム一丸で来週もよろしくお願いします!
コロナ感染対応も熱中症対策もまだまだ必要です。この暑い中ですが、マスク着用されていない方々も見えましたが注意もさせて頂きました。野外で有っても子供達の近くでお互いのソーシャルディスタンスが保てない場合は暑いでしょうがマスク着用は忘れずにお願い致します。今日は本当に優勝おめでとう!!