2019年8月3日土曜日

暑い熱い夏。運をも呼び込む子供達。

 今日はAチームは関大会への参加。Bチームは今年の10月に奈良で行われる佐藤薬品主催の4年生大会出場への三重県予選を今日、オオタカと神戸で行う様に調整をさせてもらった。今年初めて、軟式野球連盟から案内が来て、エントリーはしたが、三重県内で8チーム集まったので予選を行う。勝ち残った2チームだけが出場資格を得る。今日と明日の予備日はサッカーにもお願いしている。

 7時から集合してグランド準備。その前にBチームのティーボール全国優勝を、Aチームの関大会への出発前に両方揃っている所で、報告とお礼を行っていた。AチームもBチームに負けない様に、秋の県大会出場を目指してしっかり頑張って欲しい。
応援ありがとうございました!

 4年生大会の予選ルールはバッテリー間は14m。塁間は21mで行う。その為にマウンドのプレートの2m前に木製のプレートを埋め込んだ。ベースも21mでセットした。終わってから4年生のピッチャー組にはナオタロウのキャッチで実際に10球ずつぐらい投げさせた。少しマウンド傾斜の残る14mでの投球。そのフォームを見ているとね、カナトはフォームも一番安定しているが、少し左肩の開くのが早いかな。ボールのスピードも有る。8分目ぐらいで低目でストライクが取れれば問題ないと思う。左のタイキは独特なサイドスロー。後ろも大きくて軸足の右足はクロス気味。ボールが1塁側からクロスに入って来るので、右バッターのインコースに来るボールは打ちにくいだろうね。右バッターのアウトローを狙ってもインコースへ入る事が多い。なのでナオタロウにはアウトローのボール気味に構えろ、と言った。それぐらいの意識でインコースのストライクだ。逆に左バッターには投げにくそうだ。試合の中でも感じたが、左バッターの時はアウトローのボール気味の所で構える方が良いようだ。
 タイラはボールの力は有るが、身体の流れがまちまち。左の腰で身体を起こし気味で回してくれれば充分なんだけど、上体の流れが上手く肩が回ったり、突っ込んだり、、まだ固まって来ていない。このフォームを何とかまとめたいね。

 第一試合の相手は二見さん。ノックや練習を見ていても良く野球の練習しているな、と言う印象。対して神戸の子達はこの月曜のティーボール全国大会まで、神戸大会以外は殆どティーボールの練習をしてきたからね。試合前のシートノックを見ていても、打球への動き、送球など、その差は結構有るなあ、と感じていた。

 先発したタイキの立ち上がり。ボールは乱れる事無くストライク先行で三者凡退。その裏、先頭ミチトが四球で出て1死3塁。カナトの打球は強いサードゴロ。ベンチの監督からは抜けてからでいいよ、と言われていたが、ミチトはスタートし、挟殺されてアウト。こういう所の野球での練習がまだ出来ていない。

 2回表、先頭にセンター前。1死3塁で三塁線のスクイズバント。タイキのファーストへの送球も少しずれて1点先制されオールセーフ。ただその後は内野安打、四球などで1死満塁に成った所でカナトに交代。カナトがこの後、三振、内野ゴロで抑えたのが後のチャンスにつながった。

 ただ試合展開は3回にも3点を追加され、チームとしては苦しい展開。2回裏の攻撃で先頭オウカがセンター前で出塁して、無死2塁から振り逃げ1塁への送球の間に3塁を狙ったが、スタートも思い切りも悪い。キャッチが1塁へ投げる瞬間にスタートすれば何でも無かったが、こういう野球の練習がまだ出来ていないんだろうね。仕方無い。ただこの後、エイタやタイラにヒットが出ていただけに残念なアウトだった。

 3回裏に1死からカナト、タイラの連続四球の後、シンゴの打球はレフト前に落ちるポテンヒットと成り、やっと1点を返す。ただその後も2死満塁まで攻めながら後続が続かない。今回の大会要綱では5イニングで時間は70分ゲームと成っている。エイタがショートゴロで際どいタイミングでファーストはアウトに成ったが、もうこの時点で70分目前だった。時間、ゲーム!と言われても仕方無い状況だった。

 残りわずかで4回に入り、カナトは2死から四球を出したが、後続は抑えていよいよ3点ビハインドのままで4回裏。もうこれが最後の攻撃に成る。先頭の9番タイキ。セカンド横を抜いてこれがネットまで抜けて行き、3塁打と成って無死3塁。1番ミチトの打球は1塁後方のフライ。ミチトは外のボールを当てに行くクセが有るね。大体がボール球をライト方向へ打つ。本当はもっと内側のボールをセンター方向に徹して欲しい。そのミチトの打球はラッキーにもライト線に落ち、タイキが帰って1点。ミチトの盗塁、WP。セイゴウの四球、WPなどが続き、無死のまま同点に成ってしまった。もう負ける心配のない時間制限70分を超えた4回裏。ピッチャーが変わったが、3番カナトが四球で出て盗塁、無死2塁でタイラ。それまでタイラは全く合っていなかったが、打球はレフトに落ちるポテンヒットと成り、カナトが勝ち越しのサヨナラのホームを踏んだ。それにしても内容は完全に負けゲーム。打線の内容も二見さんの方が良かったね。走塁、2時リード、カバーリングなど見てもまだまだ練習しなければいけないレベルだ。それにしても良く勝てた。この子達の強さはチームの皆さんの気持ちも勝負運も全部プラスされているように感じる。

 次の試合は多度さん。予定なら多度さんと伊賀の合同チームが対戦して、その勝者と当たる予定だったが、伊賀の合同チームが棄権したため、30分の時間をもらって、多度さんとの試合開始と成った。

 その30分の間にお母さん方が捕食を用意して頂き、サヨナラ勝ちから少しエネルギーもお腹に入れて、子供達は次の試合は伸び伸びと良く打ち、良く走った。
 1回表、ミチトのセンター前、2番は打順を変えてカナト。カナトの低目を救い上げた打球はレフトを超え、ワンバウンドでネットを超えるぐらいの打球。これで一気に勢いがチームに着いた。カナトは3盗でアウトには成ったが、タイミングはセーフだろうな。3番シンゴもライトへタイムリー。4番タイラもセンターへ。5番オウカもセンターへ。6番エイタもレフトへ。7番タイキもレフトへ。セイゴウやナオタロウの内野ゴロでも得点が入り、この回打者一巡で5点。
ナオタロウ、打て!

 初戦に続き先発したタイキ。初回に2点は取られたが、3回までは1四球のみでコントロールも良かった。打線は2回にもオウカの左中間HRなどで5点。3回にも四球の後のシンゴのセンター越え、タイラもセンター越えなどで4点。4回にも2点を追加し勝負を決めた。打線で見る限り、ティーボールでのバッティングの調子がそのまま、この野球にも出ているね。今一番当たっているのはオウカだろうね。バッティングの間でも前の左肩が動かない。しっかりボールを呼び込んで身体の近くで速いスイングが出来ている。だから打球がセンター中心に伸びて行く。シンゴもボールは良く待てている。外に流されるようなスイングは無い。対してタイラなどは力は充分に有るけれども上体がボールに流れて行く。だからスイング出来ていない時が良く見られる。
タイラの悪いフォーム。泳がされている。。

オウカのセンターへのバッティング。タメがしっかり出来ている。

 最後の4回はタイラが投げてゲーム。でもタイラの投球はまだまだフォームはまとまっていない。ボールの力は充分だからね、まずはストライクを取るフォーム、練習からかな。そして、今日一つ感心した事。試合が終わってからナオタロウが僕の所へ来た。「あの、試合中にミットを高目で構えろ、と言われたのは何故ですか?」と聞きに来る。
 あの時はね、1試合目の敗戦濃厚の状態でタイキからカナトに交代してからだね。カナトのボールも勢いは有る。何とかしのいでいたが、力みが見えて低目のボール、ワンバウンドが多く成って四球も出ていた。こんな時はピッチャーの目線を変えさせて真ん中高めのストライクで良いんだよ、とキャッチが構える。その後のボールは高目のクソボールだったけどね。ピッチャーの状態を良く見てどうしたらストライクが取れるか、と考えるのもキャッチの仕事だと。ついでにタイキのピッチングでも左バッターには投げにくそうだったよね。インコースを構えるとD/Bに成らないか、と腕が振れなく成る。そんな時は外寄りのボールのコースでもいいから構える。そんな事も試してピッチャーが気持ち良く投げれる様に考えてリードを、と話した。
 
 まあ、子供達には色々叱ったり、注意したりはする。でもあれは何故ですか?と聞いて来る子はそうはいない。理解してプレーするのと解らぬまま、言われたからそうしているのとでは大きな違いが有る。自分が理解して考えたリードで、相手のバッターのスイングを崩したり打ち取る事ができたら、こんなに面白い事は無い。これからもどんどん吸収して行って欲しい。
奈良佐藤薬品さんの4年生大会へ出場決定!

 それにしても暑かった。。その後は片付けも少しお手伝いしながら昼食を済ませて関のグランドへ向かった。関大会も僕らがお世話に成った頃から招待してもらっている。その頃から馴染みの代表さんもバックネット裏で椅子に座って元気にくつろいでおられた。挨拶してチームのコートの方へ向かう。グランドは日差し一杯だが、土手の林の中は日陰も有って涼しいね。

 先の試合が長引いて始まった有馬さんとの試合。初めて見る今年の有馬さん。例年なら小さな子達が間に入りながらチームで勝つ野球をする、そんなイメージだが、今年は大きな子が揃っている。スイングの力も充分。こねる様なスイングをする選手はいない。バットも長いバットを一杯に持ってフルスイングしている。低目のストライクは持って行かれるだろう、と想像は出来た。

 先発したタイセイ。今日は今一つコントロールが定まらなかった。低目はストライクが取れているが、高目でストライクを取るコントロールがこれからの課題だろうね。スピードも出て来ているし、課題はクイックでの早いフォームとそのコントロールだろう。
 先頭に粘られて四球。2番にセンターへ返され、3番には低目をレフトオーバー。2死とは成ったが6番に四球、7番にもセンターオバーで5失点。打たれたコースはそれ程悪いコースとは思えない。このイニングが終わってハヤトには高目、インコースを攻めなさい、と言った。長いビヨンドのバット。フルスイングで低目を狙われたら体の近くのタイミングで、外の低目ストライクでも持って行かれるだろう。どうせ打たれるなら早いタイミングでないと振り負ける高目、それも長いバットの苦しく成るインコースだよ。

 タイセイは2回はそのインコース、D/Bは有ったがアウトは全部押し込んだフライ。これで充分だよ。3回には打たれもしたが、タイセイにとってはとってもいい経験だったのでは無いかな。コントロールがどれだけ大事か。今のスピードでもアウトロー、インハイをしっかりコントロール出来たら打ち取る事も出来る、そんな事も解ったと思う。なら、次はしっかりコントロール着ける為にどうすればいい?答えは見えて来るよ。

 対して神戸の打線。1番ユウトの内野安打から3番タイガの右中間HR。2回にはシュンスケのライト線のHR。得点はこれだけ。3回からピッチャーは代わったが、高目の速いボール球に手を出して三振など、有馬さんの打線とは対照的だった。まずタイミングが合っていないね。その前の試合、野登さんとの試合でもHRを何本か打たれたようだが、何とか最終回にシュンスケのHRでサヨナラだったらしい。今日のスタメンを見ていても5年生が伸びて来ている。6年生、もうちょっと気持ちを見せて欲しい。結果は出なくてもチームを引っ張る気持ち、プレーを見せて欲しい。

 残念なプレー・・。有馬さんのセンター前に落ちるヒット。どちらかと言うとピッチャーが頑張った打球だよ。難しいかも知れないし、日差しも正面に有るから勝負しても取れないかも知れない。ハルトは一瞬置いて勝負しなかった。そう判断したのだろうから、それは仕方ないかな、と思っていたし勝負はして欲しかったが、言わなかった。そして後半のシュンスケが投げて打球は右中間。僕はセンターフライだと思った。が、それより早くケイタが声を上げ構えて捕球した。その時、ハルトはスピードを落として近くまで来たが、ケイタのカバーリングには入っていなかった。何でだ!!今までこんなプレーで間に落ちた打球がどれだけ有った?それが決勝点に成ってしまった打球も有る。敗れて悔しい思いもしたハズだ。何で最後まで勝負しない!しないなら何でカバーリングをちゃんとやらない!ベンチへ戻って来たハルトにはそれを叱ったよ。言ってる事は間違っていないだろう?やらなければいけないだろう?と。ハルトは涙を浮かべていたけどね。素晴らしい身体能力が有るんだから、ハルトにしか出来ないプレーも一杯有るハズだ。そんな気持ちを見せる、チームを引っ張るプレーを見せて欲しい。

 試合が終わって監督と輪に成ってミーティング。子供達もそれぞれに感じた事を話している。監督も言っていたが、じゃあどうしたら良い?もっと具体的に考えよう。チームとしては一生懸命やって失敗、エラー、三振ならそれは良し。でも次につながる事を考えてチャレンジしていかなければいけない。チームは20人。スタメンは9人しかいない。スタメンに出る子はベンチにいる出れない選手の期待も背負っている。手を抜くようなプレーなら、それは申し訳が無い。そんな気持ちを忘れず、一生懸命を忘れず、プレーして欲しい。

 昔から夏は暑いから、暑いの当たり前だから、暑い、暑いと言うな!!と良く周りには言っていた。殆ど家でもクラーは寝る時も使っていなかったが、時代も年も変わって来た。暑さがこたえる。。家ではエアコンも使う様に成った。ウチのワンコなんかは一日中、遮熱シートを覆ったエアコン23度のサンデッキでくつろいでいる。夏バテを知らないワンコ達だ。。。
涼しいサンデッキの中で、マーキュリーとユウ~

 暑いけれども、でも野球は楽しい!今日も本当に暑い中、皆さんありがとうございました。明日もよろしくお願いします!

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