昨夜の朝方には雨の音が聞こえる。
早く起きてモモと散歩に・・と思ったが、雨が少し強く成って来て諦めた。
グランドは大丈夫だろうか?雨は有るけれども昨日の高虎さんとの主催者との話では、小雨決行と聞いていたし、予定通り準備を進めたが、集合時間は8時にずらせた。
神戸に行くとグランドは全然問題ないレベル。水溜りも無い。8時前に神戸を出て芸濃球場へ行ったが、このグランドはやっぱりぬかるみが沢山有る。2面のグランドで始める予定が、Aコート一面のみと成り、第一試合の予定が第二試合からに成った。第二試合なら神戸に戻っても1時間近くは練習出来る。なので、すぐに神戸に戻って練習を始めた。
昨日の試合でタロウの試合での打球を見ていたので、昨夜は
「あの打球がピッチャーやサードを強襲したら、ちょっと恐いよなあ・・・。相手がケガをしなければ良いけど・・僕がサードでも変なバウンドだったら下がるかも・・」と思っていた。でも今日もタロウはスタメンで試してみたいし期待したい。
神戸に戻って練習を始めると、西郊中学へ行くメンバーは制服の採寸が有るらしい。神戸小やその子達が抜けると、ミユがキャプテンに成る。それも自然に。
挨拶もして号令もかける。確かに今までも何度か有った。この子達は2年生からずっと見ているが、ミユの存在は本当に大きかったね。5,6年生に成って、チームの中でも色々遠慮するところが出て来ていたけど、良くここまで頑張ってくれたと思う。
今日が最後の試合。その中でもファーストのミユは1,2塁間の判断の難しいゴロも良く動いていた。内野が投げる中途半端な送球にも対応していた。良く守ってくれたね。
キャッチボールの後、その残りのメンバーでフリーバッティングを始めた。西郊組が帰って来て続けてフリーも時間まで進めたが、殆どはタイミングが合っていない。
昨日までの結果そのままだった。
ケイタは一巡目、全然合っていないので、大きく足を上げて左ひじが上げた左足に当たるぐらいヒッチさせると、二巡目にはずっといい打球に成った。
フウジロウは相変わらず早い。バットは振り切れる先で捉えている感じ。アモンはいくら言っても、顔が残らない、こねる、伸び上がるスイングは変らない。これではサードゴロオンリーだろう。
ハルヤもタイミングが早く感じる。半分ぐらいは打ち損じている。
絶不調のアツヤも変わらないので、ケイタと同じようにヒッチさせると、いいタイミングには成って来た。何とかいい結果を出してくれたら嬉しい。
再び芸濃球場へ戻って立成さんとの試合が始まった。
先発は迷わずマサタケ。まず試合を作ってつなげないと次は無い。
そのマサタケ。今日は疲れも柔らかいグランドも有ったのか、ボール球がとにかく多い。それも無駄球が多い。少しスピードが出て来た分、バッターとのタイミングも合って来る。力を入れれば入れる程。
実際、六回で9四球。今までで一番悪いね。それでも押し出しの1点だけに抑えたんだから、とても良く頑張ってくれたと思う。
2点リードの6回にアップアップで2死満塁。もうバックも何も、声も出ていないし、回りが全く見えていなかった。タイムをかけて励ましたが、9番にも四球で押し出しで1点差。でもね、問題はその前のサード前、3塁線のファウルフライ。フェアと言われても仕方がないぐらいの飛球だったが、僕には何でもないファウルフライだと思う。でもこれをサードはグラブに当てながら落とす・・・。2死だし、サードランナーはフリーにしてサードは前に来ている。僕にはとても気持ちの甘いプレー。この試合一番残念なプレーだった。
1点差と成ってバッターは1番。一番タイミングは合っている。こんな状況の時に交代出来るピッチャーはいない。もうマサタケに任せるしかない。皆にもそう伝えた。打たれたら、四球を出したら力が無いんだから仕方が無い。そう思っていた。3-1からの高目のボール。ボールと言われても仕方の無い高さだと思ったし、バッターは1塁へ歩きかけていたが、コールはストライク。そして左中間に飛球でアツヤが捕って、やっと逃げ切った。これも危ない飛球だったけどね。
それにしても攻撃での内容は目をおおうばかり。何の工夫も無い。変わらないバッティング。ランナーがいたら少しでも考えてくれているのか!
1回にアモンの内野ゴロ、エラーで1死3塁から1,2塁間のゴロで1点。
3回にはマサタケのセンター前ヒットからアモンのセカンドゴロで2点目。まとまなヒットはこのマサタケだけだ。5年生のピッチャー相手に。
とにかく内野フライ、ゴロが多い。6回で9個の内外野フライ。5回の無死満塁も内外野フライで一歩も進めず。本当に残念だった。
マサタケは9四球を出しながら、良く押し出しの1点だけに抑えた、勝因はこれしか無い。
レフトゴロ、センターゴロも有って良くバックは守ったけど、バッティングの内容は完全に負けていたね。
子供達には次の決勝前、
「もう、自分達で考えてやりなさい。何が必要なのか、この場面で何が望まれるのか、最低でも何がベストなのか?」
相手は新チームも敗れた川合さん。家城さんにも、桃園さんにも勝って来ている。
今の6年生はいないけれど、昨年の秋季大会では高岡さんにも大体このメンバーで勝っている。良く鍛えられた、声も出る元気なチームだ。
もうピッチャーはフウジロウしかいないな・・・と思っていた。アモンもアップさせていたが、左腕の軸が投げると大きく後ろに回ってしまう。これが直らない。
そのフウジロウは1回は伸びの有るボールで押している。ヒットは打たれたが後続も慌てず、フォームも乱れず抑えた。
ベンチの中では
「今日も3回までか?」
「いや今日は5回まで」 なんて声が出ていたが、今日は最後までフォームが乱れなかった。
神戸で、試合をした中で一番のピッチングと言ってもいいだろう。
1回を終わった時、
「前の試合、マサタケは9四球だから、それまではOKだ。フォームも良いし、思い切っていけ!」
とフウジロウに言ったら、あの人なつっこい顔で笑っていた。
川合さんのバッターは軸で腰でコンパクトに振って来る。大きな打球は無いが、スピードが有れば有るほど打球は飛んで行く。
それでもヒットは単発。無死のランナーが出ても伸びの有るボールで押していた。終わって見れば7回98球の完封。5安打は打たれたが、何より無四球なのがいい。外野を超されてもバックは2塁で止める。
セットでも左腕のテイクバック、トップの位置は変らない。1塁にランナーが出ても右足を真っ直ぐ上げるので、ランナーはスタートが切れない。クイックも良かったし、コントロールが最後までブレなかった。こんなピッチングが出来るんだね!本当にナイスピッチングだったね!
そして問題の攻撃では・・・。
前の試合の余りのふがいなさ、工夫の無さに子供達には真剣に叱った。それで少しは考えてくれたのか、1回のいつも早打ちのアモンは、フルスイングでは無く当てに行ったね。打球は3遊間を抜ける。いいバッティングでも無い。本当はしっかり振って欲しい。でも少しは考えてくれたんだろう。
2番に入れたマサタケは3塁線にナイスバント。これも安打と成って1,3塁。
そしてフウジロウの時にDスチール。この時川合さんはセカンドもホームも狙って来たが、マサタケはタイミングを遅らせたし、アモンは送球を見て良く突っ込んでくれた。これで先制。マサタケも2塁に残る。フウジロウも続いてマサタケはホームアウトに成ったが、ハルヤは四球で1,2塁。
それにしても、川合さんは5年生以下のチームで、このようなディフェンスでのサインプレーもしっかり出来ている。良く鍛えられて子供達もそれを理解している。神戸の子も見習うところが沢山有る。
そしてバッターはタロウ。何球か粘った後、打球はレフト上を越えて行く2塁打。神戸の70mのネットなら軽く超えているだろう。
これで3点目が入った。
今日もやっぱりタロウDayなのか?
3回には4番ハルヤにもやっとセンターへのヒット。2死の後、ケイタの2塁後ろに落ちる打球で4点目。5回にもハルヤの2塁打からアツヤのバントで5点目。
そして圧巻は7回。先頭はタロウ。タロウは大きな振りだけど、今は目が付いて行ってるんだろうね。追い込まれても何とかファウル出来る。そして次の打球は左中間への痛烈な打球。
普通ならバックしてマークしている外野が追いついて良くて2塁打だろう。けれども打球がとにかく早い。レフトの横を一気に抜けて行く。これがHRと成って大きな6点目が入った。
本当に素晴らしい打球だった。
先の試合では先発を外した絶不調のキャプテン、アツヤもこの試合は最後までフルで使った。まだいい結果は出ないけれど、体のハンディをずっと持ちながらいつもいつも怒られて良くここまで頑張ってくれた。
7回、最後のバッターボックスにアツヤが入った時、背番号10の背中に「最後だから・・・」とは声はかけたけれど、気持ちがこみ上げて来てたまらなかった。
そしてフウジロウは7回裏も2塁打を打たれたが、慌てず後続をしっかり切って、ゲーム!
今日は5回までかな・・・と言っていたピッチングは最後までフォームは崩れず素晴らしい内容だった。
そして攻撃では、何と言ってもタロウの2本の長打。
今日もタロウDay!そしてフウジロウ。
皆も良く守ったね。おめでとう!そしてありがとう!
また、これからも夢を持って頑張って行こう!!