2019年7月28日日曜日

アモンの決勝戦

 日曜日から忙しい日々。ブログ更新が遅れましたが、28日日曜は高茶屋さんの記念大会にチームは参加。高茶屋小学校に行くと6チームが集まっていて、試合準備からアップを始めていた。高茶屋さんは25周年に成るんだね。確か僕が神戸に関わりだした頃に出来たようだね。面白い監督さんと暫く話して、今日は高校野球決勝やなあ、とそんな話も。卒団生のアモンが頑張っているので見に行きたいなあ、と思っていたが、決勝の試合開始時間が解らない。が、調べてみると10時開始の様だ。

 高校野球、三重県の決勝戦。野球小僧なら誰しも夢見るだろう甲子園。あと一つの所までアモンのチームが来たんだよ。神戸の皆さんには申し訳ないけど、皆さんにもお話して松阪球場へ行く事にした。参加チームの皆さんにも挨拶して松阪球場へ向かった。

 いつもこの球場の駐車場はこういう時は大変に成る。まして今日は決勝戦。予想通り凄い人だった。車はもちろん駐車場は一杯。去年の白山の時は信号手前の豆腐屋さんの駐車場を開けてくれていたが、今日はここはロープが張られてる。倒産しちゃったようだね。もうどこも無理だと思ったので、その脇道から川沿いの堤防道へ入り、そこの少し広いスペースに車を止めた。ここなら呼び出される事も無い。

 球場の中ももうスタンドや内野は一杯だ。海星の1塁側の芝生席へ行くと、すぐにアモンのお父さんが声を掛けてくれた。もちろんお母さんも応援団の中にいる。そして1年生のリョウマが来てくれたよ。海星のユニフォームを来て。神戸の帽子を被っていたので、良く解るんだね。その後にはリョウマと同じ学年のリュウセイやシオンのお母さんが、帽子を見つけてスタンドから下りて来てくれた。セイヤのお母さん達も来ている様だ。この人だからね、探しはしなかったが。こうやって皆が集まって来る。本当に嬉しい事だ。

 シートノックが始まる。優勝候補筆頭の津田のプレーは見ていても確かに素晴らしい。動きも送球も良いし、スキは見えない。そして海星。大変僕らが言うには失礼だが、内野の4,5,6の送球は津田に比べると、差は有るかな、と言う感じはした。こういうシートノックの動き方、フォーメーションはとっても勉強に成るんだよね。僕は甲子園へ行くと、そのシートノックをビデオに録る。少年野球にも応用できるところは沢山有るんだよ。少しでも沢山動かせて、限界の手前で捕らせる、投げる。試合前だから気持ち良く入りたい。大事なんだよシートノックは。

 そしていよいよ決勝戦が始まった。
先行の海星の攻撃。津田のエースのボールに全く合っていないね。この試合、特に1番、2、3番の左バッターは全く合っていないな、と感じた。1,2番は共にこの試合3三振。3番も2三振。相手の間合いが特に早いので、考える間も無く3ストライクを取られている。そんな印象だった。

 それでもその1回。2番バッターの振り逃げで、キャッチがパスボールし、ランナー2塁。そして2死から4番のレフト前タイムリーが出て海星が先制する。次の5番バッターもレフト前へ返し、海星は降り逃げから2点先制した。普通なら3者連続三振で終わっているところだ。

 その裏、先頭にショート内野安打でランナー3塁まで進められたが無得点。海星の左のエースが良く頑張っている。でもやっぱり気に成るのはショートだ。2,3回とお互いに無失点のまま4回表。先頭がセンターへヒットで出塁したが、6番はバント失敗。2死に成ってアモンの時に盗塁。でもアモンはセンターフライに終わった。津田のエースのボールは明らかに伸びて来ている印象だ。

 そしてその裏、やっぱり見ていて感じた不安材料が出て来た。津田もそうだが、内、外野のシフトが特に極端に感じる。ランナー2塁でも外野はフェンス近く。あれではバックホームも出来ない。だから2死でもランナーを2塁へ送る。内野の間を抜けたら1点入るのは確実だから。。何でもっと攻めたディフェンスをしないんだろう、とこの試合特に感じた。結果論だが、バックホーム出来る位置に外野が居れば、この試合はもっとロースコアに成っていたと思う。
 津田の先頭2番にライトへヒット。津田は3番バッターでも確実に送るんだよね。これも少年野球と僕は何も変わらないと思う。1死2塁、バッター4番で海星のシフト。外野はフェンス近く。レフトなんか、あんなフェンスの近くにいて意味が有るのか、と思った。問題は内野。ショートは外野との芝生との境目付近。そこから横の打球でアウトに出来るのか?と僕は思っていた。2塁ランナーマークはベースの後ろでランナーをマークしている風だが、この状態では誰が見ても1,2塁間はがら空き。サードはベース後方のライン際に居る。津田の4番は外のボールを狙っていたんだろう。狙い通りに1,2塁間へミートした打球が低く飛んで行くが、ライトはとても間に合わない。1点返される。2死2塁と成って6番バッターの打球は何でもないショート正面のゴロだったと思う。アンツーカー付近にいたショートはいい送球ならアウトだったかも知れない。送球が届かずおじぎしてアモンは一杯伸ばして捕球したが判定はセーフ。足が離れたのかも知れないが、タイミングはセーフだろう。後一歩でも前で守っていたら。。と悔やまれる。同点に成って2死1塁でバッターは7番。1塁ランナーがいるから、ショート定位置近く。ここも何でも無いショートゴロだった。ところがここで痛いミスが出て2死1,2塁。この後、8番に右中間へ返されこの回3点目で逆転された。

 それでも5,6回は良くしのいでいた。6回の裏は先頭のピッチャーゴロをピッチャーがファンブルし、その後悪送球も付いて無死3塁のピンチ。が、ここでも海星ベンチは内野は深い守備体型。スクイズは良いと思ってるのかな。そしてショートゴロ。僕ならあの守備位置ならホームはセーフに成ると思ったがスタートしない。1塁は間一髪アウト。あそこまで深く守る意味が有るのかな。。鉄砲肩が有るなら良しとしても、少しでも打球が三遊間に飛んだらセーフだよ。でもこの回は良く守って無得点に抑えた。

 7回表。先頭6番がライトオーバーの2塁打。そしてアモン。しっかりボールを殺したバントでランナー3塁。そして高いバウンドのファーストゴロ。この間にランナーが帰り同点。ところが、その裏にセカンド内野安打から、しっかり送られ2死2塁からライトへのタイムリーで1点。ここもライトがもう少し前に居たらバックホーム出来るんだけどね、そこまで行かない。凄くもったいないと思う。
アモンのナイスバント。

 勢い着いた津田のエースは8回表は1~3番まで三者三振。この左バッターは最後まで絞れていなかったね。その裏津田は先頭4番がセンター前。5番バッターがきっちりと送る。2死2塁と成って7番。打球はセンターへ。1点追加。更にサードの1塁への悪送球が出てこの回2点目。ここまで点差は3点だが、ミスがその差と言ってもいいだろうね。
アモンの最後の打席

 最終回も満塁から1点を返したが、最後は速いボールにつられて三振でゲーム。海星は1~3番が機能しなかった事とタイムリーにつながるエラー。津田はと言えば、クリーンアップでもバントで確実に決めてタイムリーにつなげる堅実さ。ミス一つで点につながってしまう所まで考えている野球。バッテリーも安定してる。少年野球でもそういう所が結局は勝負の差に成ってしまう。

 この試合のディフェンスなどの感じた事は、僕がやるなら、という意識で書いています。今の高校野球のレベルではこれが今は正なのかも知れません。ただライト、センター、レフトの前に抜けた打球で両チームとも一つもバックホーム出来なかったり、アウトも取れていません。これでは意味が無いように思います。人工芝ではもう少し転がるでしょうから、それでも良いとは思いますが。一昔前までは高校野球でもライトゴロのアウトって時々有りましたね。見る側としてもそんな一生懸命なクロスプレーを期待していると思います。今回の決勝戦、特にそんなポジショニングが気に成りました。
ここまで良く頑張った!!

 試合が終わって海星の応援団の中のアモンのお母さん。想い一杯だろうなあ。。。と思いながら暫くして声を掛けました。心の中では「アモン、ここまで良く頑張ったね。皆に夢を見せてくれてとっても嬉しかった。ありがとう!これからも応援してるから、と言ってあげて。」と言おうと思っていた。が、母ちゃんの顔を見ると・・・声が詰まって、もう言えなかったよ。「アモン、良く頑張ったね。。」としか言えなかった。

 アモンも強豪チームでレギュラーで出れるまで、ここまで本当に良く頑張ったね。辛い事も一杯有ったと思う。お父さんお母さんも大変だったと思う。夢をつないでくれて本当にありがとう。これからも応援してるから!!

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