2012年5月6日日曜日

無欲のヒットエンドラン!!

今日は春期津市交歓大会。例年なら津リーグ内だけでイオン旗の争奪戦と兼ねて行っていた大会。今年は会場も事前に早く確保出来たので、松阪ベルカップなどでお世話に成っている松阪リーグのチームを呼んでの大会を企画した。
お天気は青空だし大丈夫だろう、と思っていた。

2012津市交歓大会の選手宣誓
6時過ぎには安濃球場に行き、受付の準備から。皆さん早めに集まってくれて開会式も少し早めに開始出来た。
今週はまずは神戸大会。雨で順延されたり、間に青山大会も有り、この交歓大会の準備は要綱は早めに準備したが、その他の開会式の準備は殆ど出来て無かった。昨夜はラジカセが無いのに気づいてお借りしたし、原稿を書いたり大変でした。。。


3日連続の開会式、入場行進も予定通り終わり、これでやっと一息が付ける、と思っていた。
神戸に戻って第一試合。松阪ファイターズさん。僕も初めてのチームだと思う。でも照準は次の松尾さん。組合せもその意思を入れて組んだ。
昨日の青山大会もこの試合が照準。ミスで敗れたけれどその他の内容はまずまずだしバッティングも少しは良いかな、と思っていた。

1回の表、ショウダイ2塁からフウジロウがしっかり送って1死3塁。コフルには楽なサインだと思ったけど2つのバントファウル。そして強打で3塁ゴロでランナーが挟まれるミスが続く。
続く2回にも1死2,3塁からケイタのバント失敗。2死からショウダイのヒットで2点先制したが、これは結果が良かっただけ。点を取りに行って取れないのは大きなミスだ。

3回は2死から満塁のチャンスを作りハルヤを代打。調子の出ないハルヤだが2-3まで良く粘ってボール球に手を出さず、押し出し四球を選ぶ。これは大きな1点だった。この後もショウダイが打ったがこれはおまけと思った方が良い。

昨日も余り投げていないし、無理はさせたくないショウダイは3回に四球から1点取られる。
4回にも連続四球。どうも腕が振れていないしタメも無く手投げに成っている様だ。
「自分で3点取ったんだから、全部取り返されても構わない。バックに任せて投げろ」とタイムをかけて間を取るとタカヤは1塁へ投げて1塁ランナーを刺す大きな1アウト。
この後は踏ん張ったが、6回にはエラーや死球、セカンド前の小フライが誰も捕れず無死満塁となる。

どうも調子がおかしい。この時にお腹が痛いと言うのが解ってアモンと交代。自分の事はチームの事なんだからこんな事は早く言わないとダメだぞ、ショウダイ。
この後右中間ライトよりにライナーを打たれてヤバい当り・・・と思ったがミユがダッシュして好捕。1塁へ投げた抜けそうな高いボールもフウジロウが良く飛びあがって捕球しミスを止めた。この後アモンは良くストライクを集めて無死満塁のピンチを抑える。ここはバックも本当に良く頑張ってくれたね。

次の松阪さんと松尾さんの試合。3回に入る前に雨が強くなってくる。雲は低いし雷も鳴って来る。雨は何とか大丈夫そうだが、雷が心配で試合を中断させた。この後も天候はしばらく変らず、他会場も同じ様で雨はもっと多い様だ。もう中止を決めた会場も有るし、30分以上、様子を見ていたが代わりそうも無く、神戸も中止を一旦決めて、又来週に連絡させてもらう、と伝えて皆さんは帰り仕度を始めた。

ところが空は一気に雲が薄れ晴れ間まで出て雷も聞こえない。松尾さんは大会の試合は良いので、この後練習試合をと言って来るが、練習試合をして大会の日程を消化しないのもおかしな話だ。
急遽、中止を撤回し迷惑はかけるが、と試合続行をお願いした。

神戸の子達はBコートでキャッチボールやトスをやっている。トスを見ていてもフライが多い。今更言っても仕方が無いが、本当に意識しているのか?
セイヤとアモンに投球練習を始めたがセイヤは力も抜けて何とかストライクは集まりそうだ。
しばらく休憩させてスタメンを考えながら子供達を見てみると、ネット裏の砂で遊んだり、やっている事が皆バラバラ。何人が野球を勉強しようと見ているだろう?

「お前達、松尾の子らは先の試合の時にどんな風にしていた?砂場で遊んでる子がいたか?チームがバラバラだったか?皆、ちゃんと並んで座って試合を見ていたぞ!!」
そんなこのチームの弱い、意識の無いところを叱った。

セイヤはボールも大体来ている。が、先頭にセンターオーバーを打たれ、4番にも打たれて1失点。これだけ神戸の子と体格が違うしあれだけ芯で飛ばされたら逆に気持ちがいいね。
2回にも打たれて1失点。3回にも大きなレフトオーバーで1失点。攻めて打たれているんだから誰も攻めれない。守りのミスも無い、仕方の無い事だ。
ただ、コフルには悪いけれど、思い切って右へシフトしろ、と何度も言っているのに解らないのかしない。下位打線でも深い守備だ。相手の松尾さんはセイヤのボールに対して内側以外は、中軸さえ徹底してセンター狙い、右方向を狙っている。8番にまたセンター右を抜かれてもうガマン出来なかった。

主軸バッターに代えてセンターケイタ。でもこれが流れの転機に成った。次のバッターの3塁ゴロをミスしたが、2塁からのそのランナーはホームへ突っ込んで来る。1塁からホームへ返球しアウトにして初めて0点に抑える。

攻撃では相手のエースに中々手が出ない。3回にセイヤがライト前のいい当りで出塁したが、このバッテリーではセイヤには悪いが盗塁は難しい。続くミユは追い込まれたが、思い切りは良い。ここでエンドランをかけると打球はショート横に転がり、スタートしたセイヤにつられて動いたショートは慌ててファンブル。普通なら6-4-3のDPだろう。
まだ無死だし、マサタケには送りバントのサイン。でもピッチャーが牽制している時にサインを間違ったのか強打。すると打球は前に来ていたレフトの頭上を越え、1点を返す。余りほめられた得点ではないけれど、良く思い切り良く打ったマサタケを誉めるべきだね。

そして6回、ピッチャーが代わる。スピードも力も有りそうだが、コントロールは良さそうだしフォームもオーソドックスでクセも無く合わせ易いかもしれない。
マサタケはセンターゴロ。ボールの力に押されているが、バッティングの内容は良し。1番アモンは同じ様にセンターへ返し出塁。キャッチは肩が強いが、このピッチャーなら何とかスタートも切れる。ボールが高かった分、アモンは2塁セーフに成った。
続く調子の出ないハルヤは追い込まれてやっとファウル。けれどタイミングはもう少しだ。ここは思い切ってエンドラン。
すると打球はセンター右を越えて久し振りの2塁打。アモンが帰る。

次はコフルに変わったケイタ。先の試合で見逃し三振で倒れたケイタはここも見逃して追い込まれた。ここも無欲で振るしかない、エンドラン。すると打球は1塁後ろのライト線に落ちる。
2,3塁となって、更にショウゴの内野安打?でハルヤが帰ってまさかの同点。
タカヤは倒れたが、まだ2死2,3塁。

この試合、このところバントも上手く成ったし広角にヒットも出る様になったフウジロウを6番に入れて何とかチャンスをつなげて欲しいと思っていた。そのフウジロウも1球目、ストライクを見逃す。
ここも迷いは要らない、エンドラン。
フウジロウは高目のボールを1試合目に打ったサード越えと同じような打球を打つ。ボールに押されていた打球だが、サードが少し前に来ていた分、グラブの先に当たってレフト前に落ちた。
1点勝ち越してセイヤ。今度は三遊間にゴロ。廻りの大きな声援や流れにのまれたのかサードがファンブル、2点勝ち越しとなる。続くミユにも初球エンドラン。1塁ゴロだったが、いい打球だった。

まだバッティングでは松尾さんと比べ物にならない5年生達が無欲で振ってつながったミラクルと言ってもいいぐらいの逆転だった。
問題はこの後のディフェンスだ。セイヤは6回裏、下位打線を三者凡退で抑える。そして2点差で7回裏。

先頭を狙い通りの右寄りのセンターライナー。ケイタが捕って1死。
続くバッターに四球を与えてイヤな展開だが、サードゴロをショウゴがセカンドへ投げて2死。
盗塁されてまた四球で1,2塁となって一番警戒すべき3番バッター。2本長打を打たれているし先の打席では外を上手くライト線を破られている。ここは内側勝負しかない。
打球はセカンド塁上付近のライナー。ミユは届いたがグラブをはじかれる。ここは止めた事を誉めるべきだね。

1点差に成って1,2塁。この時にセカンド牽制を投げたが、誰も入れずボールはセンターへ。ケイタがしっかり投げれれば、多分3塁でアウトに出来た。1塁ランナーもスタートしていてショウゴはセカンドのミユに投げたが、ミユはアウトのタイミングだったけど、タッチ出来ない。
2,3塁となってバッターは4番。このバッターにもセンターを越されているが、高目は体が動いてくる。高目を2つファウルさせ、攻めたボールに押された打球が一番イヤなピッチャー後ろにフラフラと上がる。セイヤは動けない。これが落ちたらサヨナラ逆転負けだ。
そこへ、ショートのアモンがダッシュして来て最後は飛び込んでグラブの先に捕球して1点差を守り切ってしまった。今までのアモンならこんなプレーは出来ただろうか?

神戸大会での投球も余り良く無かった。でもこの緊迫した展開の大会の試合で、松阪のチャンピオンチームにエース、ショウダイもいない、4番コフルも外れたチームで勝てたんだから、思い切り自信を持って欲しい。おごりはダメだけどね。
大人と子供ぐらいの差が有る体格からの強い低い打球にも内野は、はじいても後ろには抜けなかった。ベンチの声もバックも良く出ていた。

セイヤも昨日の失敗をくり返せず、最後まで気持ちを変えずに、打たれてもボールで押していた。
エンドランで雑念を捨てた、と言うのも有るが、結果が出たんだから皆の力は有ると言う事だ。後はこれを自信にしてサインで無くても打てる様に沢山練習して、思い切りを着ける事だ。

今日はコフルにはいいところが無かったし辛かっただろうけど、後は気持ちだけ。打つ力も投げる力も充分に有る。今日、交代させられた教訓を忘れず、無欲で頑張って欲しい。
今日も、頑張れ2人のセイヤ!!

 また、今日は神戸審判部長も一日大会に付き合って頂き、審判も3試合もこなして頂きました。久し振りに拝見する審判振り。本当に有り難うございました。
また、この連休、連日の大会、試合など皆さんの沢山の協力のお蔭で何とか消化でき、最後は最高の試合が出来ました。皆さんの応援が子供達の大きな力になったと思います。
 これからもよろしくお願いします!


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