一つのプレーに必死に成れ！！ボールは拾え！！

　今日は早朝から快晴の一日。午後からは日差しも強かったね。神戸のグランドは11人。ケガや体調の悪い者がこの所多いのもチームとしては心配だが、11人は元気に練習していた。午前中はしっかり守備練習を続けている。どこまで真剣にやってくれてるだろうとか、と思うのは僕だけかな。

　お昼前のシートバッティングでのプレイで、9年前の全国を決めた当時のキャプテン、ソウイチロウのスーパープレイを思い出したよ。。ショート、セカンドは前進守備でバックホームを狙う。そこへセカンド定位置ぐらいの高いフライが上がる。セカンドのイツキは何度か上を見上げたが一気に追う訳でも無い。何も起きないプレーが見える。ライトも来たがとても間に合わない。落下点とライトとセカンド前進守備の位置を比べたらどちらが近いだろうね。セカンドだよ！この場合はファーストが一番近いかも知れないが。ファーストはアキセだったし追わない。去年に高岡さんとの試合で、今日のこのフライよりもファースト寄りのフライをファーストに入っていたノブトラが何でもない様に捕球して、セカンドランナーもアウトにしてピンチを切り抜けた事が有ったが、今日は誰もチャレンジしなかった。

　あの9年前の勝てば全国が決まる東海大会。最終回に2点リードして1死3塁と成り、今日のシートノックと同じ様に内野は前進守備。ショートには小さなキャプテン、ソウイチロウがいた。そして打球は今日のセカンドフライよりも低いショート定位置ぐらいへのフライだった。上がった瞬間、僕は、あ・・落ちてしまう、と思ったね。誰もがそう思ったのでは無いかな。それでもソウイチロウは一気に背走する。真後ろ向いてね。3塁ランナーはまさか、とは思いながらスタートは切れない。落ちて来るボールにダイビングしたソウイチロウ。グラブの先にボールが入った！でも握りが弱かったのかこぼれそうなボールを必死で右手で抑えに行ったような気がしたよ。まさかのスパープレイで2死3塁と成り、最後は打たせるぞ～とレフトに声をかけ、少しバックした所に打球は飛びそこでゲームと成った。全国を決めたプレー。あの時のソウイチロウのプレーは僕は死んでも忘れないだろうね。

　今のチームに足らないのはその気持ちなんだよ。イツキが見上げるヒマが有るなら必死で追えば捕れるかも知れない。せめてそこまでプレーして欲しいんだよ。今、やらなかったら次も、あ～と見ているだけだよ。イツキに限らず直接関係のないプレー、2次的なプレーにはその必死さが見えない。お昼前の練習終わりの話の中で、そんな話を皆にした。今、チームに足らないのはその必死さ、気持ちなんだと。

　2014年6月　⇒　夢がかなった！全国大会出場！

　午後からは練習は少し離れてBコートの確認。神戸大会で行うBチーム交流戦で、神戸のA、Bコートを使うがBコートは最近試合もしていないのでベースのマーキングも解らなくなって来ている。大会当日はここに4年生以下のコートを作らなければいけない。まず、ベースのマーキングをメジャーで測りながら探す。。1塁は僕のカンよりも1m程校舎側に有った。1つ解れば後は何とか解るだろう。3塁はカンは20cmほどズレた。そこから測ってセカンドを探し、プレートも土の下から見つけた。これだけキチンと有れば後は4年生以下に合わせるだけ。今回は大会に合わせてホームベースも埋めかえる予定だ。

　チームでは2か所でのフリーバッティングが始まった。一巡目、シュンやソラはいい打球を飛ばす。今日の様にいい状態のシュンの打球の伸びにはソラも追いつかない。捉えてる様に見えるが詰まっている印象。そんな打球がグランド一杯に飛んで来るとボール拾いが追い付かない。子供達も取りには行くが、抜けていくボールには解っていても取りに行かない者もいる。これではダメだよ。先週に校長にはティーボールの優勝などを報告して大変喜んで頂いたが、後で教頭先生から電話を頂いた。ボールが落ちているのがちょくちょく有って子供達が遊んだりしてケガしても。。と言われて平謝りしかない。僕達も練習の最後にはグランドを回るがそれでも落ちているんだよ。そんなボールを拾った低学年の子達がそれで遊んでケガでもしたら、と考えてしまう。それぐらいの危険が有ると言う事なんだよ。このままではいけない。その一つのボールを大事にする気持ちすら今は無いと感じる。これはご家族の皆さまにも共有して頂きたいと思います。物や道具、ボールを大事にする、当たり前の事なので子供達への指導の中で理解頂きたいと思います。

　一巡終えてハルやシュンが打席に入る前に止めた。皆を集めてボール一個の値段から話す。ソラにボールの値段は？と聞いたが、誰も値段は知らないね。誰もが全部与えてもらえると思っているのだろう。そのボールが落ちていて学校で他の子が拾って遊んでケガでもしたらどうなる？まあ、それは後の話だが問題は何でボールを拾いに行かないか、と言う事なんだよ。前回の参加人数の少ない時の平日練習でも同じ事が続いて叱った。こんなんならフリーは止める。バッティングセンターへ行けとね。今日はもっと叱った。どこまで子供達の気持ちの中に道具やボールを大事にしよう、拾いに行こうと心に残ってくれたかは解らない。今の時代に叱る事はまず無いだろうね。子供達にはそれが続くと甘えも出て来るだろう。でもこういう事は僕達からは譲れない事だ。また同じような事が起きたら、僕はもっと叱る。方法も変えていく。今の様なフリーバッティングは出来ないかも知れない。落ちているボールが発生しない様に練習方法も変えていくしかないんだよ。

　フリーを終えて僕はライト側の林からボールが無いかグランドを一周し始めた。するとハルとリュウキが後を追って走って来る。ボールを探しているのか。。僕は一つ見つけた。ハルに渡す。今日はあれだけ言ったし、林にボールがいったら僕は拾うまで投げなかったからね。これからはそれぐらいの注意が必要かも知れない。

　その後のシートバッティング。シュンやハルは強い打球を飛ばしている。ソラは快心の様で、詰まった打球も多い。そんな中でサードのユウジロウ。まだまだ動きがもう一つだが必死で頑張ってくれている。それとセカンドのイツキ。シートではいくつか良い守備もバッティングも見えた。2人とも出来るんだからね。もっと必死に成って頑張って行こう。来週はもう労金予選と成ります。プラスワン神戸大会の抽選結果も入れた現在の要項案も今日には参加全チームへ配信した。これからも大会準備もよろしくお願いします。